ホワイトペーパー外注時の費用相場は?事前準備のポイントや依頼時の注意点も

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Webマーケティングにおけるホワイトペーパーの需要が増えていく中で、作成自体を外注する企業も増えています。
この記事を読んでいる方の中には「外注先となる会社選びのポイントは?」「そもそも内製と外注はどちらが良いのか?」などで悩んでいるケースもあるかと思います。

そこで、ホワイトペーパー制作を外注した際の費用相場や会社選びと、外注と内製の違いや注意点などを詳しくご紹介していきます。
ホワイトペーパー制作の外注を検討されている方は、是非参考にしてみてください。

この記事でわかること

  • ホワイトペーパーを外注する際の相場
  • 制作代行会社の選び方
  • 依頼時の注意点

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ホワイトペーパー制作を外注した場合の費用相場は?

2023年11月現在、ホワイトペーパーの作成代行を行っている企業の費用感を確認したところ、おおよそ1冊で25~50万円程度が相場のようです。
制作の工程としては大まかに企画構成、ページレイアウト、執筆、ページデザインがありますが、1ページ単位ですべて込みの制作会社もあれば、個別に値段を設定されているケースもあります。
また、制作会社によってグラフ・図版作成、イラスト作成、表紙デザインなどは別途オプションにしていることもあります。

(個別オプションがある場合の1ページ制作の費用例)

数量
費用
企画構成
1ページ
2万円
レイアウト作成
1ページ
1万円
デザイン作成
1ページ
2万円
グラフ・図版作成
2点
1万円
イラスト作成
2点
1万円
1ページ合計
7万円

上記の場合、5ページ制作で35万円となります。
ページデザインのみで良いという場合は、2万円×5ページ=10万円と安価な依頼が可能ですが、個別・オプション形式の場合、すべて必要となると1ページの制作単価が高騰してしまうケースもあるので注意が必要です。
その他インタビュー・調査の有無やオリジナルイラストの描き起こしなどによって全体費用は増減するので、あくまでも“ベーシックなホワイトペーパーを作成した場合”と考えた方が良いでしょう。

※Appmartの場合はすべて込みで1ページ5万円となります。

ホワイトペーパー制作代行会社の選び方

ホワイトペーパーの作成代行会社を選ぶ際は、「依頼する目的」を明確にし、各企業の「制作実績」を基に選定しましょう。

企画から依頼するのであれば、初回ヒアリングの段階で様々な提案をしてくれる企業を選んだり、デザインのみをお願いするのであれば作成実績のクオリティやスケジュールに重点を置いて選んだりと、事前に外注する目的を明確にして、依頼する企業に対して重視するポイントを決めておくと良いでしょう。

また、制作実績以外にも、ホワイトペーパーの制作会社であれば、Webマーケティングの一環で自分たちが運営するサイトでもホワイトペーパーを掲載していることが多いはずです。

実際に掲載しているホワイトペーパーがどんなものなのかを確認することで、その企業の作成能力をある程度推し測ることが可能かと思います。

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外注と内製はどちらがいいのか

次に、外注と内製はどちらが良いのかについて紹介します。

まずは、実態としてホワイトペーパー制作には内製、外注どちらが多いのか把握するために、第三者機関を利用し「BtoB企業でマーケティングに携わる会社員、会社役員」200名を対象に行った調査結果を見てみましょう。

Q. ホワイトペーパー制作の体制にあてはまるものを教えてください。

ホワイトペーパー制作は内製か外注か調査結果
※調査実施は2022年11月

完全に内製化している企業と外注を活用している企業は、どちらも同じ程度の割合という結果となりました。
続いて、制作時の課題についての調査結果です。

Q.ホワイトペーパーを制作する際の課題があれば教えてください。

ホワイトペーパー制作の課題調査

「制作リソースが足りない」という回答が圧倒的に多く、次いで「どんなテーマで制作すればよいかわからない」「デザインができない」「執筆ができない」との回答が多数を占めていました。
この結果から読み取れることは、リソースやノウハウ不足によって外注を活用する企業が多いことがわかります。
また、活用企業の中には、自社のサービスを主語にした事例集などは内製化し、そのほか態度変容を促すような内容のホワイトペーパーについては、外注先のノウハウを取り入れているケースが多いと考えられます。

結論としては、会社内に作成経験者あるいは作成するスキルを持っているかどうかで大きく変わります。もし作成するスキルを持つ経験者がいるのであれば、言わずもがな内製で作成することが理想的です。
反対に、以下のような悩みがある時は作成代行会社への外注を視野に入れましょう。

  • ホワイトペーパーの作成に関するノウハウがない
  • 作成する能力はあるが、リソースや業務優先度の問題で作成できない
  • 自社の作成スキルに限界を感じていて、新しい知見が欲しい

自社にノウハウがある場合は、ホワイトペーパー作成に関する知識がある方をチェック担当者として挟むようにしましょう。
作成代行会社とすり合わせつつ作成を進めることで、双方のノウハウを生かした質の高いホワイトペーパーに仕上げることが出来ます。

参考記事:ホワイトペーパーの作り方とは

作成代行会社へ依頼する前にやっておくべきこと

作成代行会社に依頼する前にやっておくべき点はこの3つです。

  • ターゲットが抱えている課題・悩みをまとめる
  • 製品・サービスを導入することによるメリットをまとめる
  • 作成済みの自社ホワイトペーパーや営業資料があればまとめておく

ターゲットが抱えている課題・悩みをまとめる

ターゲットとしているユーザーがどのような悩みを持ち、そのユーザーにどんな情報を届けたいのかを出来る限り明確にしておきましょう。

ターゲットが抱えている課題や悩みに関しては、作成代行会社でも調査可能ですが、顧客のターゲット理解から始める場合どうしても時間がかかってしまうことがあります。業界やターゲットユーザーへのツボが分かっている依頼企業側で明確にしておく方が、より深みのあるホワイトペーパーの作成が可能です。
また、自社でカスタマージャーニーを作成していて、どの層に向けてアプローチしたいなども決まっている場合は併せて共有しておくと良いでしょう。

もしこの段階で明確に出来ない場合は、企画段階から併走してくれる企業に依頼しましょう。
ヒアリングと提案を重ねて、ターゲットの明確化をサポートしてくれるはずです。

▼Appmartは企画段階から伴走してサポートいたします。お気軽にご相談ください。
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製品・サービスを導入することによるメリットをまとめる

ターゲット理解だけでなく、サービスに関する理解も依頼側の方に知見があります。そのため、ターゲットの課題と共にサービスを導入することによるメリットも出来る範囲で明確にしておきましょう。

作成する際に意識しておきたいポイントは以下2点です。

  • ターゲットの課題に対して導入後どのように解決できるのか
  • ターゲットがこのサービスを選ぶ理由

これらが用意できるとサービス理解はもちろんのこと、ストーリーのゴール設定として役立つ項目になるため、両社でコンテンツのイメージが付きやすくなります。

作成済みの自社ホワイトペーパーがあればまとめておく

過去に自社でホワイトペーパーの作成している場合は、自社資料のイメージを伝えるために共有できる形にまとめておきましょう。
デザインやライティングのテイストの他、既にどのようなホワイトペーパーがあるのかといった企画部分にも役立ちます。
もし自社で作成してない場合でも、イメージが近い他社のホワイトペーパーを共有することでレイアウトやデザインイメージを伝えられるので、事前に探しておくことをお勧めします。

ホワイトペーパー制作を依頼する場合のポイントは、自社と制作会社の間で情報のギャップをできるだけ埋めておくことです。
作成代行会社がホワイトペーパーの作成依頼を受けた時に、一番難易度が高く時間がかかるのは、クライアント業界の状況やターゲットの理解です。この2つの要素をどこまで短期間で落とし込めるかが最終的なホワイトペーパーの質、スケジュールに大きく影響します。

より良いホワイトペーパーを作成するためには、事前に情報を整理してまとめておくと、制作がスムーズに進む可能性が高くなるでしょう。

作成代行会社へ依頼する際の注意点

事前に作成フローとスケジュールを確認しておく

事前に作成フローとスケジュールを確認することはどんな業務でも大事な事ではありますが、ホワイトペーパー作成においては特に重要です。
ホワイトペーパーは内容だけでなく、構成やデザインといった”どう見せるのか”といった部分も全体のクオリティに関わるポイントです。

もし、細かく確認できなかった場合、後から大幅に修正することになったり、内容から考え直すことになるなど、予定していた作成スケジュールに遅れが出てしまう場合も考えられます。そのため、どの段階でどの程度のものが確認できるのかは必ず事前に確認しておきましょう。

作成者と直接コミュニケーションが取れるのかを確認する

作成代行会社に依頼する場合は、実際に作成業務にあたる作成者と直接コミュニケーションがとれるかどうか確認しておきましょう。
間に人を挟めば挟むほど伝言ゲームとなり、初回のヒアリングや修正依頼の内容がボヤけてしまうことがあります。その結果、伝えていたことがうまく反映されていなかったり、本来の意図とは異なるものが出来上がったりと中々作成が前に進まない可能性があります。

作成後の目的・目標まで考えてくれているか

ホワイトペーパーは、作成することが目的ではなく、作成物を読んだ読者からの問い合わせや契約といった目標が存在しているはずです。
そのため、作成代行会社を選ぶ際は、その目標に対して一緒になって考えてくれているかも大事なポイントです。

目標を考慮してくれる企業であれば、初回のヒアリングの段階から「目標達成を考えるとこっちの課題解決の方が良さそう」や「目標数値を考えると1冊だと難しいため、課題別に複数のホワイトペーパーを用意しましょう」といった目標達成に向けた根拠のある提案を伝えてくれるはずです。

Appmartではホワイトペーパーの企画段階からサポートしております

ホワイトペーパーの作成を行っている企業の中でも、ホワイトペーパーに関する考え方や作成の進め方、細かい業務領域は様々です。
記事で紹介したポイントを参考に事前に確認しておくべきポイントは必ず確認しておきましょう。

ホワイトペーパーの作成代行は弊社でも承っております。企画段階の相談からスピード納品の相談まで幅広く対応しておりますので、ホワイトペーパーの外注先を検討中・お困りの企業様はご相談頂ければ幸いです。

ホワイトペーパー制作の無料相談

ホワイトペーパーについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご参考ください。
参考記事:ホワイトペーパーとは何かを徹底解説

ホワイトペーパーマーケティングのはじめかた

リード獲得(見込み顧客の獲得)やリードナーチャリング(見込み顧客の育成)に使えるホワイトペーパーマーケティング。「まず何からどうやって行うべきか」これ1冊でポイントを抑えることができます。
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瀧 晃一:ウェブ解析士

記事の投稿者: 瀧 晃一:ウェブ解析士

Appmartで営業を担当しています。 コンテンツマーケやSEOを通して、クライアントのお役に立てるよう励んでいます。 出勤前のサウナと出勤後のビールでアイデアを活性化させています。

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