ホワイトペーパーはパワーポイントで作成する営業資料とは異なり、読者に信頼感や興味を持ってもらうことがポイントです。そのためにはデザインで読者の印象に残るようなホワイトペーパーに仕上げる必要があります。この記事ではホワイトペーパーを制作代行する弊社Appmartが信頼感・興味を持ってもらうためのホワイトペーパーのデザインについて解説します。
もくじ
ホワイトペーパーのデザインはなぜ重要?
情報が溢れる昨今、人は無意識に読みたいコンテンツとそうでないコンテンツを区別しています。「求めている情報が載っていそう」「読みやすい」「理解しやすい」「興味を惹かれる」このような印象を与えられるホワイトペーパーはダウンロードされやすく、リード情報の獲得に大きく貢献します。
ダウンロードされやすいホワイトペーパーを制作する際に求められる要素のひとつが「デザイン」です。デザインによって情報を魅力的に加工することで自社に対する信頼感や興味を与えることができ、成果につながりやすくなります。
ホワイトペーパーについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご参考ください。
参考記事:ホワイトペーパーとは何かを徹底解説
ホワイトペーパー制作時のデザインのポイントをページごとに解説
ホワイトペーパーは大きく分けると以下の構成で制作され、それぞれデザインのポイントも異なります。
- 表紙
- 目次
- 中面ページ(問題提示・課題整理・解決策・サービス紹介)
- オファーページ(会社概要・問い合わせ誘導)
それぞれ事例を交えて詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
なお、ホワイトペーパーの作り方についてより詳細を知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。
効果的なホワイトペーパーの作り方を徹底解説!3つのコツと注意点も
表紙はどのような内容が書かれているのかわかりやすくデザインにする
↑弊社が制作したホワイトペーパーの表紙事例
ホワイトペーパーの表紙をデザインする際のポイントは「どのような内容が書かれているのか一目でわかるようにすること」です。ホワイトペーパーはダウンロードするまで内容がわかりません。そのため、ユーザーは表紙のタイトルやデザインを見てダウンロードするか否かを判断します。表紙を魅力的なデザインに仕上げられれば、それだけダウンロードされる数が増えリード獲得数を伸ばせます。
なお、弊社がホワイトペーパーの表紙制作で主に意識しているのは以下の通りです。
- 読者へのメインのメッセージを強調する
- タイトルに数字を入れ目立たせる
- イラストを載せる
- 素材を背景に当ててみる
- 各要素の配置を工夫する
上記の事例も主にこれらのテクニックを使って制作しています。
目次は表紙のイメージと連動させ、資料内容がわかるように整理する
↑弊社が制作したホワイトペーパーの目次事例
目次は中身を読み進めてもらうためのパートです。読者が表紙を見て膨らませた期待を裏切ることがないよう、表紙とイメージが連動するようなデザインを施しましょう。
また、タイトルに見合った見出しを考え整理しておくことも重要です。読者はダウンロードするまで内容を知りえないため、ダウンロード後に目次を見て「期待した内容ではなさそうだ」と思われると企業への印象が悪くなり、機会損失に繋がるといっても過言ではありません。
目次を見てそのホワイトペーパーがどのような情報を提供しているのかわかるように各見出しを考えましょう。
中面ページは図解やイラストを使って情報を可視化する
↑弊社が制作したホワイトペーパーの中面ページ事例
中面ページはホワイトペーパーの心臓部分です。読者にサービスに対する興味喚起や信頼感を付与するためのパートなので、分かりやすくかつリッチな印象を与えるのがポイントです。具体的なデザインのポイントは以下になります。
- デザインの4つの基本原則を活用する
- 文字を少なくし余白を持たせる
- パワーポイントで使用するような図形は使用しない
- 図解やイラスト用いて伝えたいことを分かりやすく表現する
- どうしてもテキストが多い場合は言語化したあとに抽象化する
- 目線を集める奥行演出を施す
上記の事例もこのようなテクニックが使われており、読者が読み進めやすいよう工夫を施しています。
オファーページは読者にしてほしい行動を明確に示す
↑弊社が制作したホワイトペーパーのオファーページ事例
ホワイトペーパーのオファーページにはCTA(Call To Action)ボタンを設置し、問い合わせやサービスの詳細ページに誘導するのが一般的です。CTAがわかりにくい場合、読者はホワイトぺーパーを読んだだけで満足してしまい、次の行動を起こそうとしません。そのため、CTAボタンはデザインイメージに則り目立つ色で設置し読者を次の行動に導くのがポイントです。
思わずダウンロードされるホワイトペーパーデザインのコツ3選!
各ページ毎の役割を理解した上でデザインを施す他に、以下の3つのコツを押さえておくことでより魅力的なホワイトペーパー制作につながります。ぜひこちらも参考にしてみてください。
①文字サイズやフォントを工夫し読みやすさを向上させる
イラストや図解を使用して読みやすさを向上させるのがホワイトペーパーの基本ですが、文字の読みやすさも考慮しなければなりません。
ぱっと見たときに文章の内容を理解してもらうには、メイリオやゴシック体が向いているといわれています。一方でホワイトペーパーを読み物として制作したい場合は、線が細くスッキリとしている明朝体が向いているとされており、目的に応じて使い分けるのがポイントです。
また、A4でホワイトペーパーを制作する際はフォントは11~12ptにするのがおすすめです。10ptだと小さすぎて読みにくい場合があります。逆に大きすぎると1ページあたりに目線を動かす必要があるため、フォントは11~12ptに設定し、読者の負担を減らしましょう。
②デザインに統一感を持たせる
統一感のあるデザインは読者に好印象を与え、認知度向上に繋がります。ここでいう「統一感がある」とは、さまざまな要素がありながらも全体がまとまって見えることを言い、以下のポイントを押さえることで統一感を出すことが可能です。
<統一感を出すコツ>
- 使用するカラーの数を3~4つに絞る
- 使用するフォントを増やしすぎない
- ボタンのデザイン、テキストの文字間や行間、コンテンツ間の幅を合わせる
- 使用するイラストの種類を絞る(フラットデザインで統一するなど)
③ホワイトペーパーを掲載する場所に応じてデザインを変える
ホワイトペーパーは広告や自社ブログ、SNSなど掲載場所が異なります。掲載場所に応じてデザインを変えるのもダウンロード数を伸ばすコツのひとつです。
例えばSNSに掲載する場合は、各SNSのフィードにホワイトペーパーが表示されることを考える必要があります。フィードにホワイトペーパーが表示されるのは一瞬ということを考えると、目を引くようなキャッチーなデザインが好ましいでしょう。
一方で自社ブログやメールマガジンに掲載しダウンロードを促す場合は、信頼感を持たせるために少し堅い印象を与えるのも戦略の一つです。
いずれにせよ、WPを目にするユーザーがおかれている状況や、自社への認知・理解度合いを踏まえてデザインのテイストを決めるのがポイントといえます。
今すぐ使えるホワイトペーパー作成ツールを3つ紹介
リード獲得に悩んでいる方は、ぜひここまでご紹介したポイントやコツを駆使してホワイトペーパーを作ってみましょう。ここではすぐにホワイトペーパーを制作できるツールを3つ紹介します。
定番中の定番「Microsof PowerPoint」
パワーポイントはビジネスシーンで多く活用されることから、親しみがある方も多いのではないでしょうか。
利便性に長けておりグラフや図形を簡単に作成できるのがメリット。一方でビジネスシーンで多用されている分、営業資料のようなイメージを与えてしまう可能性があります。
ホワイトペーパーをデザインするのには少し物足りないかもしれませんがレイアウト制作には適しており弊社でも実際に使用しています。
直観性に優れたデザイン制作ツール「Canva」
Canvaはオンラインで使用できる無料のグラフィックデザインツールです。ドラッグ&ドロップで簡単にデザイン制作できるのがメリット。また、図形を使用できるのはもちろん、テンプレートが豊富なためデザインの知識がなくてもあらゆるデザインを作成できます。
プロも愛用する「Adobe Illustrator(アドビ イラストレーター)」
Adobe Illustrator(アドビ イラストレーター)はAdobe(アドビ)社が提供するデザイン作成アプリ。プロのデザイナーが使用する有名なアプリのひとつです。知識がない場合使いこなしにくいのがデメリットですが、ホワイトペーパー制作に必要な機能が網羅されています。
成果が出るホワイトペーパーは読者に寄り添ってデザインされている
成果を上げやすいホワイトペーパーは、読者が何に悩み、どのような情報を欲しているのかを考えデザインされたものと弊社は考えています。きれいにデザインすることが目的ではなく、読者の心理や求めている情報を徹底的に考え抜くことで、結果的にデザインが整っていくのがホワイトペーパーのデザインにおける理想形のひとつです。
ぜひ、この記事で紹介したポイントやコツをぜひ参考にしつつ、読者に寄り添ったホワイトペーパーを制作してみてください。
なお現時点で、
- ホワイトペーパーを作っているが成果が出ない
- ホワイトペーパーデザインに自信がない
- 社内にデザイナーがおらずホワイトペーパー制作リソースが足りない
という課題をお持ちの方はぜひこちらをご参考くださいませ。