SEO対策キーワードの選定方法。ロングテールで結果を出そう

SEO(検索エンジン最適化)対策としてキーワード選定は正しくできていますか?自社が伝えたいことではなく、ユーザーからの需要がある検索キーワードであることが前提ですし、戦略的にキーワード選定をして順番にコンテンツ化していかないとSEOで評価を受けることは難しいでしょう。今回は、SEO対策になるキーワードについて重要性や選び方、コンテンツ作りの戦略「ロングテールSEO」についてご紹介します。

キーワード選びが重要な理由

①長期的な戦略やメディアのブランディングに関わるから

オウンドメディアは中長期的なマーケティング施策です。そのため、長期的に一定のジャンルに関するコンテンツを発信していけば、Googleのクローラーやユーザーに対して、誰のための何に特化したオウンドメディアか評価され、位置づけられます。反対に、短期的な目標で別々のジャンルのキーワードを無計画にコンテンツ化してしまえば、オウンドメディアの立ち位置が不明瞭になり、クローラーからも同様の評価を受け、メディアの成長も望めません。

②検索ユーザー=自社の顧客になりえそうな人に向けてアピールできるから

オウンドメディアで行うコンテンツマーケティングは、ペルソナに合ったキーワードを選定しコンテンツ化することで潜在層に広くリーチでき、ユーザーとのタッチポイントを増やせることにあります。

ちなみに、コンテンツ化していないキーワード層にいるユーザーにアピールすることは、新しい市場に参入することとほぼ同じです。そのため、キーワード選びはそういった意味でも重要な土台作りを担っています。

SEO対策のキーワード選定は「ロングテール」が基本

では、SEO対策としてどのようにキーワード選定すれば良いのか。それは、「ロングテールSEO」というSEO施策です。これは、検索ボリュームの小さい「スモールキーワード」からコンテンツ化し、徐々に大きいボリュームもコンテンツ化してボトムアップのように制作する方法です。自社メディアのSEOとしての評価は低い状態で最初からビッグキーワードを狙っても、競合サイト(すでにSEOの評価が高い)に勝つことができず、評価も圏外、芳しくない結果に終わってしまいます。

ロングテールSEOは、コンテンツを地道に作成し徐々にユーザーやクローラー(Google)からの評価を得ていくものです。企業の規模に左右されず比較的スタートしやすい施策であり、中長期的な運用が必須となるオウンドメディアの成長戦略として相性が良く、SEO対策としては基本中の基本といえます。

ロングテールSEOの手順

①ビッグキーワード=軸キーワードを決める

キーワード検索ツールでサジェスト(軸キーワードと一緒に検索されやすいキーワード)を検索するとき、最初にキーワード軸となりそうなものを入力してサジェスト一覧を出してみましょう。サジェストが多ければ多いほどコンテンツ化しやすく、ロングテール化しやすいので、中長期的にコンテンツを作っていけそうであれば、それを軸キーワードとして定めましょう。

②スモールキーワードからスタート

まずは、スモールキーワードからコンテンツ化していきましょう。目安は月間平均検索ボリューム100ぐらいです。ビッグキーワードが1万であれば、中間地点としてミドルキーワード(5000)を設定し、網羅出来たらビッグキーワードを狙うといいでしょう。

スモール→ミドル→ビッグと順に作ると、関連度の高いコンテンツ同士で内部リンクを置きやすく出来ます。ビッグキーワードからスモールキーワードにユーザーを流すこともでき、サイト全体の回遊性を上げることにつながります。SEO対策のひとつ”内部リンク対策”としてコンテンツ同士で効果を高めあっていきましょう。

サジェストキーワードの選び方

サジェスト一覧にあるキーワードは、すべてペルソナのニーズを満たすものとは限りません。きちんと精査する必要があります。その判断基準は何か、下記でご紹介します。

判断基準

①ペルソナのニーズとの関連性はあるか
・ペルソナが知りたそうなキーワードであるか(問題解決型、情報収集型など検索意図を読み取る)
(例)ハウツー系、コラム、商品紹介など

②記事として成立するキーワードか
※「レディース スカート」の検索結果がほぼECサイトであれば、記事として読むより「買う」ことにニーズあるので記事化は難しい。避けたほうが賢明。

③10位以内の競合に勝てそうか
・上位がとれそうかというところがポイント。
(例)検索上位の競合サイトが弱い(=ドメインが弱い、記事ページの内容が薄い)など。
・差別化できそうか…独自性は出せそうか(ただの上位記事のコピーコンテンツどまりにならないか)

コンテンツ化する時期を決める

  • キーワードプランナーで過去1年の検索ボリュームの波を確認
  • 検索需要が上がっていく2~3か月前にコンテンツをインデックス(公開)させる

需要が高まる前に仕込む。クローラーの評価が安定するのが3か月ぐらいなので、その期間目途に行う

こうすることで時期に合わせて需要の波に乗ってSEO評価を取れます。季節要因が大きいキーワード軸であれば、ある程度コンテンツ化する優先順位を決めて進めたほうがいいでしょう。

陥りがちなキーワード選びの失敗例

・やりたいこと/伝えたいことがはっきりしてないため、キーワード軸が決まらない
→漠然とオウンドメディア、コンテンツマーケティングを開始してしまった可能性がある。どのようなメディアにしたいか/認識されたいか、そしてユーザーのニーズは満たせるかもう一度考え直したほうが良い。

・キーワードがあっても書けない…専門性が高すぎる
→専門性が高い場合は、エビデンスや監修を元に書けばよいが時間や費用がかかり、結果的に「書けない」という状況に陥ってしまう。書きやすいニーズのキーワードからコンテンツ化し、場合によってはキーワード軸を改めて考え直してみるのも良い。

まとめ

検索エンジンの結果で上位表示されるWebサイトは、タイトルやmetaタグなどSEO効果を得るために多くのSEO対策を実行しています。しかし、それらを考える前に、まずはキーワード軸を決めてロングテールでコンテンツ配信できるよう、土台を固めていきましょう。

SEO対策に関して、こちらにまとめていますので、是非ご覧ください。

コンテンツマーケティングのコンテンツ設計方法【設計例付き】

コンテンツの設計を行う前に、コンテンツ配信の目的や目標、ターゲットとなる人物がどのような情報を求めているのかを精査していきます。
コンテンツマーケティングを成功に導くには、ただ闇雲にコンテンツを配信するだけでは時間とコストを無駄にしてしまいます。
そうならないためにも事前準備としてのコンテンツ設計は、目標設定、ペルソナ設計と同じく重要な項目といえます。
このホワイトペーパーではコンテンツ設計を行ううえでのポイントやコンテンツの種類をご紹介していきます。

フォームに必要事項を入力すると資料をダウンロードできます。

中山佳子

記事の投稿者: 中山佳子

Appmartでコンテンツ制作を担当しています。toC向けのメディアを多く担当してきました。SEOを意識した記事を作成します。

↑