SEO対策の重要性は高まる中、SEOの概念はイメージできるものの具体的なやり方や実施する際のポイントが分からないという方は多いのではないでしょうか。

この記事では、SEOの基本から実務まで、web担当者の方が自分でSEOの対策ができることを着地点として解説しています。

▼初心者の方向けに、以下の記事で「SEOとは」といった概要から「SEO対策のやり方のポイント」までをさっくりまとめています。
「SEO初心者必見!SEO対策のやり方をポイント別に解説」

もくじ

1. SEOとは?基本的な概要

SEO対策をするうえで、「SEOとは何か」を理解することは欠かせません。まず、SEOについての基本的な知識を解説します。

1.1 SEOとは

SEOとは、「検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)」のことです。
GoogleやYahoo!、Bingなどの検索エンジンでキーワードを検索した際に、自社のWebサイトを上位に表示させることを指します。

さまざまな検索エンジンがありますが、日本の検索エンジンのシェア率は2022年3月現在、7割以上をGoogleが占めています。また、Yahoo!のアルゴリズムはGoogleのものを用いているため、「SEO対策=Google」に沿った対策をすることが一般的です。

参照:検索エンジンの市場シェア日本 | StatCounterグローバル統計

1.2 SEO対策をする目的

SEO対策をする目的は、自然検索(オーガニック検索)からの自社のWebサイトへの流入数を増やすことです。継続的に上位表示されることで、ブランディングの強化が見込めるなど幅広いマーケティング用途に活用することができます。

ただし、流入数を増やすことがゴールではなく、商品購入や問い合わせといったCV(コンバージョン:成果)につなげることがマーケティング本来の目的といえます。

あくまでSEO対策はマーケティング施策のひとつであり、流入後のユーザーの導線づくりやCVに達してもらうための施策などを併せて実施する必要があることを覚えておきましょう。

SEO対策とクリック率との関係

SEO対策の重要性を表す指標のひとつにクリック率があります。
なぜSEO対策が流入数の増加につながるかというと、上位表示されているWebサイトとそうでないサイトでは、クリック率が大きく変わることがデータにより明らかになっているためです。以下のデータは、seoClarity(SEOクラリティ)が2021年11月に公開した日本における検索順位によるクリック率です。

1位:13.94%
2位:7.52%
3位:4.68%
4位:3.91%
5位:2.98%
6位:2.42%
7位:2.06%
8位:1.78%
9位:1.46%
10位:1.32%
参照:2021 CTR Research Study: The Largest Ever for SEO

例えば、現在10位に表示されている自社のWebサイトが1位に表示された場合、クリック率が1.32%→13.94%と10%以上も向上し、流入数が大きく増加することが見込めます。

リスティング広告との違い

SEO対策と同様に、検索エンジンの上位に自社のWebサイトを表示する手段として、リスティング広告があります。

SEO対策が検索エンジンに評価されることによって上位表示される仕組みなのに対し、リスティング広告は、広告費を支払うことで上位表示される仕組みです。仕組みが異なることによって、両者にはさまざまな違いがあります。

リスティング広告 SEO対策
費用 有料 無料
即効性 早い 遅い
ブランディング効果 低い 高い
即効性

施策を開始してから効果が出るまでのスピードにおいては、リスティング広告が早いでしょう。
リスティング広告は、広告費などの設定を行うことで即日の上位表示も可能です。一方、SEO対策は検索エンジンからの評価が必要となるため、平均で3~6ヶ月かかる場合があります。

ブランディング効果

ブランディング効果とは、ターゲットに対して「○○といえばこの企業」という理解を浸透させる効果です。

リスティング広告は上位表示をさせる期間はコストがかかるという特性から、CVに近いコンテンツ(自社商品やサービスのPRなど)を設置する傾向が強く、ブランディング効果はあまり期待できません。一方、SEO対策は、さまざまなコンテンツを通して親和性の高い情報をターゲットに提供していく中でブランディング効果を高めることができます。

例えば、「SEO対策」「SEO 目的」など親和性の高い情報を複数検索した際に、同一メディアの情報が上位表示されていたらどのように感じるでしょうか。そのメディアへのSEOに対する知見に信頼性が増し、次からはそのメディア内で検索するかもしれません。ブランディング効果が高まることで、指名検索により流入を獲得することも見込めます。

1.3 検索エンジンの仕組み

上位表示するには、Googleの各Webサイトを評価する仕組みを把握しておく必要があります。検索エンジンがどのようにして各Webサイトの順番を決定しているのかを以下にまとめました。

① クローラー(情報収集するシステム)が各ページの内容をクロール(巡回)してチェックする
② クロールした情報をデータベースにインデックス(分類・登録)する
③ アルゴリズム(検索順位を決定するプログラム)が検索キーワードごとに最適な順番を定め、各Webサイトを表示する

▼クローラーの詳細は以下の記事でご覧ください。
「検索エンジンのクローラーとは?SEO対策における重要性や仕組みを解説」

この仕組みを知らないままWebサイトを制作すると、Google上に表示されないという事態にもなりかねません。

詳細は「4. SEO対策は大きく2種類」で後述しますが、Webサイトが正しくインデックスされているか、クローラーが正しく情報を読み取れる構造になっているかという点を整備することも対策のひとつであることは覚えておきましょう。

SEOの目的や特性を理解し、他のマーケティング施策と併用することで自社のマーケティング目標の達成を目指しましょう。

2. SEO対策で知っておくべきGoogleの基本方針

SEO対策の概要を理解したところで、次に代表的な検索エンジンであるGoogleの基本方針を確認しましょう。

2.1 Googleの基本方針の重要性とは

SEO対策を行ううえで、必ず理解しなければならないのがGoogleの基本方針です。
上位表示するためには、googleの検索エンジンからの評価を高めることが必要です。そのため、検索エンジンの仕組みやガイドラインなどの知識を深めることは、SEO対策の前提条件といえます。

ただし、Googleはさまざまな仕組みの調整や改良を続けているため、常に最新情報はチェックしましょう。

2.2 Googleガイドラインを確認する

Googleガイドラインとは、GoogleがSEO対策するうえで効果的な指針を定めたものです。上位表示するためには、Googleガイドラインに則ったWebサイトになっていることが求められます。また、ペナルティにならないための注意事項も記載されているため、必ず確認しましょう。

参考:Google検索セントラル「ガイドラインの概要」

▼Googleガイドラインの詳細は以下のリンクからご覧ください。
「GoogleのSEO対策で抑えるべきポイントとは?」

2.3 Googleアルゴリズムを理解する

Googleアルゴリズムとは、検索順位を決定するプログラムです。この検索順位は普遍的なものではなく、常に変動しています。アルゴリズム自体もITの進化やユーザーの多様化といった市場の変化に合わせるように、何度もアップデートを繰り返しています。

なぜ変わり続けるのかについてGoogleは名言こそしていませんが、ユーザーにとってより良いサービスを追求し続けているからと考えられています。
変動する200以上の項目から検索順位を決定しているアルゴリズムそのものに目を向けて対策を練るのではなく、そのアルゴリズムが一体何のために機能しているのかを考えることが大切です。

その目的を知るためには、アルゴリズムの変遷を知ることがおすすめです。
▼これまでのアップデートの詳細を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
「SEO対策をするなら!Googleのアルゴリズムとアップデートを理解する【2016年版】」

変遷を追うと、Googleはユーザーにとっての最適なWebサイトを検索順位に反映させるために改良を重ねていることが見えてきます。
SEO対策を考えるうえで、ユーザーは欠かせない存在といえます。

2.4 不正行為に注意する

Googleガイドライン「品質に関するガイドライン」に不正行為についての記述があるため、必ず確認しましょう。より詳細を理解するためには、前述したGoogleアルゴリズムの変遷についても併せてご覧ください。

不正行為が発見された場合には、そのページのみならず、Webサイト全体の評価が下がり、ペナルティの対象になる場合があります。
上位表示させることだけが目的となり、ユーザーが置き去りになってしまうと、気づかないうちに不正なSEO対策をしてしまう可能性やいつの間にか不正行為に巻き込まれてしまう可能性もあります。

不正行為を理解して、SEO対策を正しく進めましょう。

3. 「ユーザーファースト」こそSEO対策成功のポイント

ここまでGoogleのSEO対策への指針、枠組みについて解説しました。ガイドラインに沿って構築することが大切ですが、実際にWebサイトやコンテンツを作成する際に最も大切にしたいポイントが「ユーザーファースト」です。
「ユーザーファースト」を目指すGoogleの基本的な概念を解説します。

3.1 良いユーザー体験を追求する

Googleのアルゴリズムやガイドラインを読み解くうえでも理解しておきたいのが、「Googleの使命」と「Googleが掲げる10の事実」です。
この中で

「Google はいつでも、有益で関連性の高い情報をユーザーに提供することを目指しています。」

引用元:「Google:Googleが掲げる10の事実」

「1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。」

引用元:「Google:Googleの使命」

と公表しています。

このことから、Googleがユーザーファーストを掲げていることが分かります。具体的には、ユーザーにとって有益な情報を最適な形で提供することです。Googleでの上位表示を目指すためには、Webサイト運営者もGoogleと同じ目線でコンテンツを制作することが求められているのです。

ユーザーファーストとは具体的にどのようなことを指すのでしょうか?
その参考となる考え方を以下、「Googeの23の質問」からいくつかの項目をご紹介します。

・記事に掲載されている情報は信頼できるものであるか。
・記事は、トピックに関して明らかに充分な知識を持つ専門家や愛好家によって書かれているか。あるいは、内容の薄いものであるか。
・トピックは、サイトの訪問者が本当に求めるものを提供しているか。あるいは、検索エンジンで上位に表示されることだけを狙って作成されているか。
・記事は、独自のコンテンツや情報、独自のレポート、独自の調査、独自の分析を提供しているか。
・ページは、検索結果の他のページと比較して実質的な価値を提供しているか。

参照:「Google検索:質の高いサイトの作成方法についてのガイダンス」

SEO対策をするうえで、ユーザーにとっての価値がある情報を提供できているのか、を検討することは最も大切な要素であるといえます。

3.2 知っておくべき4つの概念

ユーザーファーストを実現するために、取り入れるべき4つの概念について理解しましょう。

EAT

EATとは、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字からなる造語で、Googleの検索品質評価ガイドラインの中で「ページ品質評価の最重要項目」に設定されている重要な概念です。

Expertise(専門性):特定のテーマにおいての専門的な情報であるか
例えばケーキについて知りたいときに、「デパ地下スイーツ」「洋菓子店」「ケーキ専門店」の3つのうち、「ケーキ専門店」と特化している方が、ユーザーにとって専門性が高いといえます。ユーザーのニーズを早く、正確に捉えられる可能性があります。

Authoritativeness(権威性):経験・スキル・資格などに基づいた正しい情報であるか
例えば体の不調について知りたいときに、誰か分からない個人による発信よりも「○○医院○○医師監修」との記載がある方が、正しい情報である可能性は高く、権威性に優れているといえます。

Trustworthiness(信頼性):ユーザーにとって信頼できる情報であるかどうか
例えばある商品の評価が知りたいときに、未使用の人の口コミと実際にその商品を使用したことがある人の口コミとでは、信頼性が異なります。体験談に基づいた情報や実在の人物による情報などの場合、信頼性が高まるでしょう。

YMYL

YMYLとは「Your Money or Your Life」の頭文字からなり、意味はお金・生活・健康といった人々の人生に大きな影響を与えるジャンルを取り扱うWebページのことです。EAT同様、Googleの品質評価ガイドラインに定められている項目のひとつです。

GoogleはYMYLを取り扱うWebサイトに対し、EATの信頼性をより重視して評価基準を厳格化しています。YMYLのジャンルを扱う企業は、特に注意して取り組む必要があるでしょう。以下に具体的なジャンルをご紹介します。

・ニュース・時事問題:政治やビジネスなどのニュース(スポーツやエンタメは含まれず)
・法律・政治情報:政府や公的機関などの情報
・金融情報:税金や投資、ローンなどの情報
・ショッピング:オンライン上での検索・購買・決済ページ
・健康情報:医療や病気などの情報
・人権問題:人種や宗教などの情報
・その他:人々の生活に大きな影響を与えるその他情報(栄養や就職など)

CWV

CWVとは「Core Web Vitals」の略で、「LPC(表示スピード)」、「FID(応答性)」、「CLS(視覚的安定性)」の3つの要素からなり、検索順位を決定する際に影響を与える指標のひとつです。

LPC:Largest Contentful Paint(表示スピード)
メインコンテンツの読み込みにかかる時間に関する指標です。目安としては、コンテンツが表示されるまでに2.5秒未満であると良好とされます。

FID:First Input Delay(サイトの応答性)
ユーザーが最初に行うアクションへの応答にかかる時間に関する指標です。目安としては、応答されるまでに100ミリ未満であると良好とされます。

CLS:Cumulative Layout Shift(サイトの安定性)
コンテンツが視覚的にどれだけ安定しているかに関する指標です。画像のサイズ指定がされていないことなどによるレイアウト崩れを数値化しています。目安としては、崩れの影響を受けた範囲の割合×ズレた距離の割合が0.1未満であると良好とされます。

CWVはコンテンツの内容の価値を上昇させるものではなく、ユーザーの利便性を高めるための指標となります。そのため、CWVだけを取り組んでも上位表示されるというわけではありません。
しかし、同じ内容のコンテンツが2つあった場合には、CWVが優れている方が総合評価は高くなるわけですから、取り組むべき指標であるといえます。

モバイルフレンドリー

モバイルフレンドリーとは、ユーザーがスマートフォンを用いてWebサイトを検索した際に、ページレイアウトに優れ、操作しやすいように最適化されている状態を指します。

モバイルフレンドリーはスマートフォンの普及とともに重要視されるようになり、情報収集にスマートフォンを活用することが当たり前となった現在では、欠かすことができない指標です。

▼モバイルフレンドリーの具体的な方法などは以下の記事をご覧ください。
「モバイルフレンドリーとは?必要なSEO対策を解説!」

ご紹介した4つの概念はいずれもユーザーにとっての価値あるコンテンツを上位表示するための指標となっています。これらの概念を正しく活用しつつ、常にユーザーにとって価値ある情報を提供することが上位表示につながります。

4. SEO対策の種類―内部対策と外部対策

ユーザーファーストを体現するためには、ユーザーからの価値を高めるのと同時に、Googleにその取り組みを正しく読み取ってもらう必要があります。そこで、SEO対策のターゲットは①ユーザー②Googleと認識したうえで、2つのSEO対策について見ていきましょう。

内部対策 外部対策
範囲 サイト内部 サイト外部
特徴 ・検索エンジンが評価しやすいコンテンツに調整
・検索エンジンに見つけてもらえるように巡回(クローラー)の促進
・ユーザーにとって有益なコンテンツ作成
・他者評価の獲得(被リンク、サイテーション)

4.1 内部対策

内部対策は、自社のWebサイト内のコンテンツやサイト、リンク構造を最適化することです。自社でのコントロールが可能な部分となっているため、SEO対策の根幹となる対策といえます。また、ユーザーとGoogleというターゲットに向けて「コンテンツSEO」と「テクニカルSEO」に分けられています。

具体的な対策をいくつかご紹介します。
① 検索エンジンにコンテンツを認識してもらう対策
・見出しタグが適切に整理されて使用されているか
・画像のaltタグは設定されているか
② 検索エンジンの巡回(クローリング)を促す対策
・パンくずリストは設置されているか
・SLLは適用されているか
③ ユーザービリティを高める対策
・テキストサイズは適切か
・CWVの数値は最適化されているか
④ コンテンツの質を高める対策
・ターゲティングは明確か
・サジェストキーワードは取り入れられているか

内部対策での目的は、ユーザーに合わせてコンテンツの質を高めることと検索エンジンに正しく評価してもらうことです。

4.2 外部対策

外部対策は、他サイトなどの外部からの評価をしてもらうための対策です。内部対策と異なり、外部からの評価が必要になることで自社でのコントロールが難しい部分があります。ただし、第三者からの評価となるため、外部対策を行うことで検索エンジンからの評価を高めることにつながります。

外部対策での目的は、被リンクとサイテーションの2つの獲得です。

被リンクとは、外部サイトに自社のWebサイトのリンクを貼ってもらうことです。
被リンクの獲得は「Googleが掲げる10の事実」にも公表されており、外部対策の中心となる施策となるでしょう。リンク元が知名度の高いサイトであるなどの質の高い被リンクや複数のサイトからの被リンクなど、効果的な被リンクの獲得を目指します。

一方、サイテーションとは、ネット上で企業名や電話番号、サイト名などが言及されることです。
他のサイト以外でもSNSなどさまざまなチャネルを通して言及される場合があり、指名検索につながります。

▼それぞれの対策の詳細は以下の記事からご覧ください。
「SEO対策の種類とは!? 内部対策と外部対策の違いについて解説」

5. 【自分で進める事前準備】SEO対策の必須ツール

SEO対策の概要から方法まで解説しましたが、SEO対策の全体像のイメージが掴めたのではないでしょうか?
ここからはSEO対策の実践編です。まずは、SEO対策を始める前に準備しておきたい必須ツールをご紹介します。

5.1 Google Analytics(グーグルアナリティクス)

Google Analyticsは、Googleが提供している無料のアクセス解析ツールです。ユーザーが自社のWebサイトに流入してからの動きを分析することができます。

ユーザーがどのメディアなどから流入してきたのか、どのページがよく見られているのか、CVするきっかけとなったページはどれかなど、さまざまな視点から数値の分析につなげられます。

5.2 Google Search Console (グーグルサーチコンソール)

Google Search Consoleは、Googleが提供している無料ツールです。ユーザーが自社のWebサイトに流入する前のデータを得ることができます。

ユーザーがどんなキーワードを検索して流入したのか、どんなサイトから被リンクを受けているのか、ページの問題点は何かといったSEO対策を行ううえで欠かせない情報を知ることが可能です。

5.3 PageSpeed Insights(ページスピードインサイト)

PageSpeed Insightsは、Googleが提供している無料ツールです。登録の必要がなく、URLの入力だけでそのWebサイトの表示速度を知ることができます。

表示速度が分かるだけでなく、自社のWebサイトの点数や改善できる要素まで教えてくれます。点数の目安は、PCは50点以上、スマートフォンは40点以上となっています。

5.4 GoogleTrends(グーグルトレンド)

GoogleTrendsは、Googleが提供している無料ツールです。登録の必要がなく、自分の気になるキーワードを入力することで、そのキーワードの検索された回数の推移を知ることができます。

例えば、急上昇キーワードからトレンドを調べて対策することで、流入数の増加につながるかもしれません。また、季節性のあるキーワードの場合には、検索数の増減を調べることで、対策を行うべき時期を知ることができます。

5.5 Google Keyword Planner(グーグルキーワードプランナー)

Google Keyword Plannerは、Googleが提供している有料ツールです。(一部機能は無料でも使用できます。)広告配信の設定を行うことで使用できるようになります。このツールでは、検索キーワードの検索ボリュームやサジェストなどを知ることができます。

コンテンツを制作する際の、キーワード調査・選定のサポートしてくれるため、非常に役立つツールといえます。

ご紹介した5つのツールはSEO対策をするための機能を備えていますので、SEO対策前に揃えることをおすすめします。

▼その他のおすすめツールは以下の記事からご覧ください。
「内部・外部対策におすすめのSEO対策ツール12選!無料で使えるツールも紹介」

6. 【自分で進める内部対策】テクニカルSEO編

ツールの準備ができたら、実際に内部対策を始めましょう。まずは、内部対策のうちテクニカルSEOから解説します。

テクニカルSEOのターゲットはGoogleで、その目的は検索エンジンからの評価を高めることであることを意識して以下の3つに取り組みましょう。

6.1 クローラビリティの最適化

クローラーによるWebサイト内巡回や情報の読み取りやすさのことを「クローラビリティ」といいます。クローラーがWebサイトの情報を正しく読み取れるように、サイトの構造などの確認をしましょう。

▼クロールの最適化の詳細は以下の記事をご覧ください。
「SEOの内部対策が必要な理由とは?上位表示に効果的な対策方法もご紹介」

6.2 インデックスの最適化

自社のWebサイトのソースコードを確認しましょう。
クローラーが読み取った情報を正しくインデックスしてもらうためにソースコードを整える必要があります。

それぞれのソースコードのポイントをまとめた記事をご覧ください。
▼HTMLのポイント
「SEO対策に効果的なHTMLコーディングのポイントとは?」

▼HTMLのタグごとのポイント
「SEOに効果的なタグとは?基本知識や設定方法を解説」

▼CSSのポイント
「SEO対策のためのCSSの正しい書き方とは?」

6.3 その他の検索順位に影響する要因の改良

クロールとインデックスの最適化以外に、検索順位に影響を与える2つの要素を確認しましょう。

・モバイルフレンドリーに改良
・CWVの改善

それぞれの意味は、「3.「ユーザーファースト」こそSEO対策成功のポイント」で解説していますので、復習したい方はぜひご覧ください。

7. 【自分で進める内部対策】コンテンツSEO編

テクニカルSEOとともに、コンテンツSEOについても同時に対策していきましょう。

コンテンツSEOのターゲットはユーザーとGoogleで、その目的はユーザーのニーズを満たすことと検索エンジンからの評価を高めることであることを意識して取り組みましょう。

7.1 目的を明確にする

コンテンツを制作する際には、そのコンテンツの目的を明確にしましょう。
流入数を増やすことがSEO対策の目的にはなりますが、最終的にはCVにつなげることが求められます。

コンテンツSEOの目的として、以下の4つが考えられます。
① Buyクエリ:自社商品やサービスの購買
② Doクエリ:問い合わせや資料請求、来店といった行動
③ Knowクエリ:自社商品やサービスとの親和性が高い情報の認知
④ Goクエリ:自社のWebサイトにいきたいという指名検索

これらの目的の違いとして、購買意欲の高さや知見の深さが挙げられます。基本的には③→②→④・①とユーザーに回遊してもらえるようなサイト構造をイメージし、コンテンツ制作を計画できるとより良いでしょう。

7.2 キーワードの選定

目的が決まったら、キーワードの選定に移ります。
キーワードの選定は、「ユーザーに検索してほしいキーワードを決める」ことです。コンテンツ記事のテーマとなる重要なポイントといえます。

ひとつのテーマに沿ったキーワードの中にも、さまざまなものがあります。まずはツールを用いて候補キーワードを収集しましょう。その後、キーワードを選定するうえで以下のポイントを意識して分類ごとに整理してください。

① コンテンツ作成の目的に合っているか
② サイトのターゲットに合っているか
③ キーワードの検索意図は何か
④ キーワードボリュームは適切か

ある程度、方向性が定まってきたらコンテンツの中心となるキーワードをひとつ決めましょう。類似したサジェストや親和性の高いサジェストはコンテンツ内の見出しとして使用することで、ターゲットのニーズを網羅することができます。

その他、キーワード選定の記事をまとめましたので、ご覧ください。
▼キーワードの重要性と選定方法
「SEO対策のキーワードの重要性とは? 正しいキーワードの選定方法を解説」

▼ロングテールで結果を出す方法
「SEO対策キーワードの選定方法。ロングテールで結果を出そう」

▼キーワード選定のポイント
「SEOにおけるキーワード選定のポイント」

7.3 ターゲットの設定

キーワードの整理ができたら、コンテンツのターゲットを設定します。ターゲットがなぜ、そのキーワードで検索し、そのコンテンツへ訪れたのかという具体的な像です。
ターゲットを設定することで、検索意図を深掘りすることができ、コンテンツの構成が定まってきます。

例えば、同じ「起業 するには」というキーワードの場合、「独立したい」「副業で起業したい」「学生のうちに起業したい」といった属性の違いだけでも構成がまったく変わってきます。起業に対する知見の深さによっても「手順が知りたい」「確定申告などの手続きが知りたい」などさまざまです。
そのため、コンテンツごとにどんなユーザーをターゲットとするのかを深掘りすることが必要です。

7.4 構成の作成

これまでに整理したコンテンツの目的、キーワード、ターゲットの情報を元に、コンテンツの構成を作成します。

コンテンツの構成のポイントは、ターゲットのニーズを満たすストーリーを組み立てることです。
取扱説明書のように説明を連ねるだけの文章になってしまうとターゲットの読みたい気持ちを削いでしまいかねません。ターゲットの疑問や問題を解決することはもちろん、プラスαまで網羅するストーリーを目指すと良いでしょう。

具体的には、親和性の高いサジェストを見出しに使用することで、ターゲットのニーズを網羅できる可能性が向上します。見出しの順番は、はじめのうちは起承転結を意識することがおすすめです。

また、EATを意識した記事構成や内容を取り入れることも意識しましょう。

7.5 コンテンツの執筆

記事の構成が完了したら、執筆を始めましょう。
執筆のポイントを3つご紹介します。

1つ目は、ターゲットにとって分かりやすい表現を心がけることです。
ターゲットの知識や理解度によって、分かりやすい表現は異なります。ただし、分かりやすくしようとするあまりに文字の量が増えてしまうと逆に読みづらさにつながります。適切に段落を設けたり、画像を活用したりして工夫しましょう。

2つ目は、見出しに適した内容にすることです。
本来ならば見出しごとに章のテーマはひとつです。しかし、執筆するうちに脱線してしまったり、書きたい内容を追加してしまったりする可能性があります。
執筆後、見出しごとに文章を読むなどすることで、見出しに適した内容になっているか確認しましょう。

3つ目は、EATを意識することです。
Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)を高めた記事制作を意識しましょう。構成の作成時から取り組む必要がありますが、専門的な情報を載せたり、監修者などの情報を開示したりすることが方法として挙げられます。

記事制作についての記事を以下にまとめましたので、ご覧ください。
▼記事制作の方法とポイント
「SEOを意識した記事を作る方法とは?書き方のポイントも紹介」

▼記事タイトルのつけ方
「Webライティングで重要な検索者の心理と記事タイトルの付け方」

8. 【自分で進める外部対策】被リンクとサイテーション編

内部対策をしっかり行ったら、外部対策にも目を向けましょう。

外部対策の目的は、第三者からの評価を得ることです。社会的な認知の向上やブランディングの強化につながります。

8.1 被リンクの獲得

被リンクの獲得に大切な要素は、コンテンツの質を高めることです。被リンクはいわば誰かへ紹介されるようなイメージのため、魅力的なコンテンツを制作することが大切になります。

また、SNSなど別メディアへのシェアボタンを用意し、ユーザーを誘導できるようにWebサイト内の導線を整えることもひとつの手です。

8.2 サイテーションの獲得

サイテーションの獲得に大切な要素は、ユーザーが言及しやすい見出しや内容にすることや、自社の商品やサービス名を発信することなど、名称を覚えてもらうように工夫することです。
ただし、ターゲットのニーズを満たすためのコンテンツ内であからさまに発信すると、訴求が強くなりすぎてしまうため注意しましょう。

また、SNSなどさまざまなチャネルを通じて発信することです。特にSNSの場合、ユーザーとのコミュニケーションを図りやすい特徴があるため、活用しましょう。

8.2 外部対策の注意点

外部対策は、内部対策と異なり自社のコントロールが効きにくいという特徴があるため、なかなか効果が出ないかもしれません。その場合に、むやみやたらに被リンクやサイテーションの獲得を目指すとペナルティとなる可能性があるため、以下のポイントに注意しましょう。

① 被リンクは購入しない
② 自社サイトと親和性の低いリンクはもらわない
③ 隠しリンクを行わない
④ SEOのためだけの相互リンクは避ける

あくまで外部対策の目的は第三者や検索エンジンの評価を得ることであり、被リンクやサイテーションを獲得することではないということを覚えておきましょう。

以下に外部対策についての記事をまとめたので、ご覧ください。
▼外部対策のポイント
「SEO対策における外部施策とは?対策のポイントを徹底解説」

▼被リンクの獲得について
「SEO対策における被リンクとは?効果や注意点、獲得方法を紹介」

9. 【自分で進めるWordPress対策】強化のポイント

最後に、多くのメディアの運営者が利用しているWordPressにおけるSEO対策を解説します。

WordPressとは、世界中に普及しているCMSです。HTMLやCSS、PHPなどの言語の知識がなくても、簡単にWebサイトの制作・管理をすることができます。WordPress

9.1 WordPressのSEO対策にはテーマの選択が大切

WordPressでは、Webサイトのデザインや構成のためのテンプレートとしてテーマを選択します。テーマには無料・有料のものがあり、好きなものを選べるのですが、テーマによってはSEO対策がされていないものもあります。

SEO対策を効果的に行うために、以下の代表的なポイントに注意して選択しましょう。

・HTMLやCSSがW3Cに準拠しているか
・noindex指定が可能か
・タイトル・メタディスクリプション・画像alt属性などの設定が可能か
・パンくずリストが設置可能か
・レスポンシブデザインに対応は可能か
・ページの表示速度は遅くないか
・デザインによる処理が遅くないか

9.1 コンテンツ制作時に行うこと

WordPressではコンテンツの執筆を直感的に行うことができますが、クローラーが適切に情報を読み取ることができるように以下の点を忘れずに行うようにしましょう。
・パーマリンクの設定
・アイキャッチ画像の設定
・見出しをhタグで設定
・表・箇条書きをタグで設定
・リンクの設置

WordPressのSEO対策の詳細は以下の記事からご覧ください。
▼「【初心者向け】WordPressのSEO対策とは? 効果のある8つのポイントを紹介」

10. 【自分で進める分析】見るべき指標

SEO対策を行ったら、施策前後の数値を比較して分析を行いましょう。

分析を行うことで、SEO対策の結果を客観的に振り返ることができ、方針や内容を修正したり、改良したりと前進することができます。

10.1 SEO分析で見るべき指標とは

内部対策と外部対策、それぞれ見るべき指標があります。

内部対策

テクニカルSEOの場合、PageSpeed Insightsなどのツールを用いることで、点数によって明確に改善点が分かります。

一方、コンテンツSEOの場合、Google Analyticsなどのツールを活用することで、さまざまな指標から数値を確認することができますが、指標が多すぎて何を見たら良いのかわからないという方もいるのではないでしょうか。

何の指標を見るべきかというと、最初に設定したコンテンツの目的によって異なります。

例えば、「SEOとは」というキーワードの記事は、SEOに関する情報を知ってもらうためのコンテンツです。そのため、アクセス数を知るためにPV数や検索順位、クリック数などを確認すると良いでしょう。
一方、「SEO コンサル」というキーワードの記事は、資料請求や問い合わせといった行動につなげるためのコンテンツです。そのため、CTR、CVなどの数値を確認する必要があります。

見るべきポイントは、Webサイト全体のSEO目的やコンテンツごとの目的に合わせた数値であることを覚えておきましょう。

外部対策

Google Search Consoleなどのツールを用いることで、被リンクの数を確認することができます。リンク数の最も多いリンク先や最も多くリンクされているコンテンツなどを把握できるため、コンテンツの制作にも役立ちます。

また、サイテーションの数は、GoogleやSNSはで検索することによって件数を調べられます。Googleの場合は、「site:{サイトURL}」で確認可能です。

▼分析の詳細は以下の記事をご覧ください。
「オウンドメディアの分析に必要なツールと4つの改善ポイント!」

分析は定期的に実施することが大切です。そのためには目的に合った数値を確認し、次の施策に活かしてください。

11. 弊社で実施したSEOコンサルティングの事例

これまでの解説で、SEO対策のイメージはつかめましたか?
最後に、弊社Appmartが実際に担当したSEOコンサルティングの事例をご紹介します。

11.1 事例

SEOコンサルティングの事例

こちらはBtoB系サイトのSEOコンサルティングを約1年間(2022年4月現在)お取組みをさせていただいたクライアント様の結果になります。
流入数としてはコンサルティング開始時から比べ5倍になり、今も成長し続けています。

当時の課題としては主要キーワードの順位が安定しない、順位下落も見られるので改善したいという2点でした。
そもそもBtoBの場合、対策できるキーワードが限られるうえで上位化すべきキーワードの下落は死活問題になります。

そこで行ったのが、サイト全体の分析から改善点を洗い出し、着目した部分はコンテンツのクラスター化です。
テクニカル要素も改善点は複数ありましたが、サイトの構造上大規模改修を行う必要があったため、そこを避ける形でのSEO戦略を策定し実装を進めていきました。

主要キーワードをツリー構造化し、検索意図を網羅する形でコンテンツを強化。内部リンクも活用しながらクラスターを構築していったシンプルな改善事例となります。

このように、自社でのSEO戦略が難しいという企業や、これからSEO対策を始めたい企業など、Appmartなら自社の状況に合わせてさまざまなプランから対策を始めることが可能です。

12. SEO対策はユーザーに焦点を当てること

さまざまな方法があるSEO対策ですが、ユーザーファーストが最も大切な要素と解説しました。
はじめてSEO対策を取り組む場合には、ユーザーを仮定する必要があり、もしかしたら自社の認識とズレがあるかもしれません。しかし、内部対策、外部対策、分析、改良とPDCAで繰り返していくことでターゲットが最適化され、SEO対策の結果につながってくるでしょう。

ユーザーに焦点を当てることを意識しながら、ぜひSEO対策に取り組んでください。

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