オウンドメディアのマネタイズ。反響数以外で収益化する方法

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長期的な運用が基本となるオウンドメディアですが、マネタイズをしていかなければ継続的な運営は難しくなります。反響数(CVとなるお問い合わせや契約・購入)でもマネタイズはできますが、それ以外にも広告やアフィリエイトなどもあります。今回は、反響数(CV)以外でできる収益化について紹介いたします。

広告収入

基本的にはメディア内に広告枠を用意し、広告配信を行って、クリックやPV数などで収益化します。

純広告

オウンドメディア内に広告枠を作って売るタイプのマネタイズ方法です。ある程度集客力があるメディア(大規模メディア)であれば、広告の露出も増加するため収入につながりやすくなります。表示される広告とメディアのユーザーに親和性があり、クリエイティブの工夫によってクリック率も高くなるでしょう。
広告枠には動画やバナー広告などさまざまなタイプが入ります。

インフィード広告

サイト内の記事コンテンツ欄に入っている広告のことです。
サイト内の記事一覧の中で下記のように差し込まれていることが多いです。

▼特徴としては…

  • あまり広告感が前面に出ていない
  • ユーザーにとっては記事コンテンツとして認識されやすく、クリック率にもプラスに働く可能性がある
  • 広告に不快感があるユーザーの心理的ハードルを越えやすい作り

ただ、記事コンテンツの見え方なので、アイキャッチや見出し(タイトル)がクリックのポイントでしょう。

アドネットワーク

アドネットワークとは、広告主と広告枠(媒体)をつなぐネットワークを利用した広告配信システムです。
従来は多くの出稿先に広告主が個別で依頼していましたが、アドネットワークではネットワーク内に登録されている複数の広告枠(媒体)に一括で配信・掲載の処理を行えます。

これは、広告枠(媒体)がアドネットワークの事業者(仲介業者のような)と契約し、広告配信できる媒体としてネットワーク内に登録しているためです。広告主は、このネットワークに登録されている媒体に対してまとめて配信できるというわけです。

オウンドメディアを持っている側としては、このアドネットワーク内に広告枠(媒体)を登録し、配信枠を用意しておくことで広告での収益化ができるでしょう。

ただし、メディアの方向性や年齢などを考慮した広告でなければメディアへの印象が悪くなってしまいます。

(例)女性向けメディアに男性向け商品の広告配信はクレームの可能性あり→メディアからユーザーが離れてしまう

各アドネットワークで用意されている属性セグメントを設定し、配信する広告を調整しましょう。アドネットワークの事業者は複数あり、さまざまな特徴があります。そのため、どのアドネットワークが自社のメディアに合っているのかは、検討が必要です。

▼主なアドネットワーク

  • Google AdSens
  • Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)

など

販売系

(ECサイト・アフィ)
メディア内で商品を紹介し、購入された場合のインセンティブで収益化する方法です。

自社商品がある場合

自社商品がある場合は、自社メディアの中に商品を訴求するコンテンツを作り、商品ページへ誘導させることができます。購入リンクを貼る、自社のECサイトや商品のLPなど、メディアやコンテンツ内に導線を作れるようUIを工夫しましょう。

この場合、購入やECサイトへの遷移がCVとなるため、そこまでのページ遷移やセッション数、デザインを見て改善していくことが必要です。

自社商品がない場合

自社商品がない場合は、メディア内で商品を販売する方法(アフィリエイト)がいいでしょう。

主なアフィリエイト方法として以下2つがあります。

①Amazonaアソシエイト
アフィリエイトを行うためのアカウントを作成し、紹介したい商品をアフィリエイトできるリンクを生成(通常の商品ページのURLとは異なる)。コンテンツ内に貼り付ければ、あとは購入されれば紹介料としてインセンティブが獲得できます。
詳細はこちら:Amazon アソシエイトページ

楽天アフィリエイト
こちらもアカウントを作成し、紹介する商品のアフィリエイト用URLを生成→コンテンツ内に貼る。という流れで、購入されれば紹介料を獲得できます。
詳細はこちら:楽天アフィリエイトページ

実際はなかなか難しい?

アフィリエイト用のURLをメディアに貼り、そのURL経由で購入されれば、メディアにも成功報酬としてお金が入る仕組みです。
しかし、ただアフィリエイトのURLを貼っているだけではなかなか収益化は難しいでしょう。
メディアのロイヤルティ(信頼・愛着度)が高く、ユーザーに購入されやすい状態。または、SEOとして評価を得ているメディアで露出やユーザー数が多い場合であればあるほど収益化は見込めるでしょう。
ただし、メディアの方向性と合った商品でないと、メディア自体のコンセプトがぶれるため紹介する商品の選定はその点に気を付けたほうがいいです。


(例)グルメ系メディアなのに衣類の紹介をしてしまう、など

記事広告

PRを目的とした記事で、タイアップ記事ともいわれます。クライアントが売り出したい商品をバナー広告のように配信するのではなく、記事コンテンツにして宣伝する方法です。

一見記事のようですが、商品にフォーカスした情報が多いのが特徴です。紙媒体でも見られるもので、読ませる広告としてライターの腕が試されるところでもあります。

セミナーの開催

オウンドメディアを集客の場として利用し、有料セミナー参加に誘導する方法です。収益化するポイントはセミナーの参加料となるので、そもそもセミナーが開催できるほどの講習内容が用意できるか、また集客につながる知名度、実力のある登壇者が必要です。

有料コンテンツの制作


kurashiru(クラシル)のアプリ

有料会員でないと利用できないコンテンツの配信をする方法です。サイトの利用は基本的に無料だが、有料会員になることで利用機能の拡張や使いやすさを提供します。サイトによってはプレミアム会員ともいわれています。

主に、記事の定期購読、有料レシピ、有料メルマガ、有料記事など月額料を支払うことで利用できます。ロイヤルティの高いユーザー向けのコンテンツ制作で、顧客満足度を満たすことができればマネタイズしていけるでしょう。

(事例)
NewsPicks…新聞のWEBサイト…有料記事
kurashiru…有料レシピ、レシピお気に入り数上限の解除

まとめ

マネタイズ方法はメディアを運営するために欠かせません。コンテンツマーケティングとあわせて考えていきましょう。
メディアのフェーズによってできることは限られるかもしれませんが、まずはすぐ始められるマネタイズを行いつつ、SEOコンテンツやブランディングで中長期的にメディアの価値を高めていけば、新しいマネタイズ方法を実行できるかもしれません。

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中山佳子

記事の投稿者: 中山佳子

Appmartでコンテンツ制作を担当しています。toC向けのメディアを多く担当してきました。SEOを意識した記事を作成します。

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