正しい目標設定が成功の鍵!オウンドメディアのKPI設定方法を徹底解説!

オウンドメディア運営で成果を出すためには、適切なKPIを設定する必要があります。

適切なKPIを設定できないと、無駄にリソースを消費したり、集客がうまくできず売り上げにつながらないといったようなリスクが発生するからです。

そのためこの記事では、オウンドメディアで成果を出すための適切なKPI設定の方法や、そもそもKPIとは何かということについて解説をしていきます。

この記事でわかること

  • オウンドメディアのKPIとは何か?
  • オウンドメディアの適切なKPIの設定方法

オウンドメディア成功に必要なKPIとは何か?

そもそもKPIとは何かについてまずは解説をしていきます。

そもそも「KPI」とは何か?

KPIとは「目標(ゴール)」に至るまでの「中間指標」のことを言います。

KPIを設定するためには「KGI」を設定する必要があります。KPIはKGIから逆算して設定をしていくからです。もし、KGIを設定しないと逆算をしてKPIを設定することができません。

そのため、KPIを設定するためにはKGIについて知る必要があります。

KPI設定に必要なKGIとは?

KGIとは、「最終目標」のことを言います。上述した通り、KGIを設定しないとKPIが設定できないため、KPIを設定するためには必要な指標になります。

オウンドメディア運営でよく使われるKPIを紹介

オウンドメディア運営では様々なKPIが使用されます。ここでは、オウンドメディア運営でよく使われるKPIを紹介していきます。以下に一覧で示します。

CTR(Click-Through Rate)
リンクをクリックしてコンテンツにアクセスするユーザーの割合を示します。
CTAクリック率(Call-to-Action Click Rate)
コールトゥアクション(CTA)ボタンをクリックしたユーザーの割合を示します。
セッション数(Sessions)
オウンドメディアでのユーザーセッション(訪問)の数を示します。
コンバージョン数(Conversion)
申し込みなどのコンバージョンをした数を示しています。CV数と表記することが多いです。
新規ユーザー率(New User Rate)
初めてオウンドメディアを訪れるユーザーの割合を示します。
離脱率(Exit Rate)
特定のページからサイトを離れるユーザーの割合を示します。
ページ速度(Page Speed)
オウンドメディアの読み込み速度を示し、ユーザーエクスペリエンスに影響を与える可能性があります。
エントリーページ(Entry Pages)
ユーザーが最初に訪れるページを示し、最初のインプレッションを反映します。
アクセス経路(Referral Sources)
ユーザーがどのウェブサイトやプラットフォームからオウンドメディアにアクセスしているかを示します。
コンテンツカテゴリ別アクセス(Access by Content Category)
オウンドメディア内の異なるコンテンツカテゴリごとのアクセス数を示します。
読了率(Read-Through Rate)
コンテンツを最後まで読むユーザーの割合を示します。
平均セッション時間(Average Session Duration)
ユーザーセッションの平均時間を示し、ユーザーエンゲージメントの評価に役立ちます。
ユニークユーザー数(Unique Users)
オウンドメディアを訪れた異なるユーザーの数を示します。UU数と表記することがあります。

ここで紹介したKPIは一部であり、これ以外にも様々な指標はあるため、オウンドメディアの目的に合わせて都度適切なKPIを設定する必要があります。

以上がKPIの意味になります。このKPIを適切に設定できるかどうかでオウンドメディア成功に大きく左右します。

ではなぜ適切なKPI設定が成功に大きな影響を与えるかについては次の項目で解説していきます。

なぜオウンドメディア成功には適切なKPI設定が必要なのか?

オウンドメディア成功には適切なKPI設定がかかせません。ではなぜ適切なKPI設定が必要になるのか?その理由について解説をしてきます。

成果を出すためには方向性と中間目標を明確化する必要があるから

オウンドメディアで成果を出すためには、最終目標を達成しなければなりませんが、その目標を達成するための中間目標を明確化する必要があります。

ここが明確になっていないと、最終目標を達成するために必要なことが分からないため、どの方向に向かって施策を行っていけばよいのか分からなくなるからです。

例えば、オウンドメディアの目的が「お問合せ」を獲得することだったしましょう。
しかし、この「お問合せ」の獲得を実現するための中間目標が提示されていなかったらどうでしょうか?

おそらく、どのような施策を打っていけばよいのか分からないため、最終目標である「お問合せ」の獲得のためにすべき行動が分からないかと思います。

このように、適切なKPI設定をしないと、成果を出すための方向性が分からなくなってしまうのです。

参考記事:【アクセス数増加?!】オウンドメディアのSEO対策方法をご紹介

効果測定と改善を行うためには、進捗と成果の可視化が必要になるから

オウンドメディアで成果を出すためには、効果測定と改善が重要になってきます。しかし、適切なKPIを設定できないと、効果測定と改善ができなくなります。

なぜならば、KPIを設定しないと、どこが問題で、どこを改善すれば最終目標を達成できるのかということが分からないからです。

例えば、先ほどの例と同じく最終目標が「お問合せ」の獲得で月5件を目標に設定しているとしましょう。

現状は3件/月の獲得しかできておらず未達のペースとなっているとします。

しかし、具体的なKPIを設定していないとどうでしょうか?どこを改善すればよいのかわからないという状態になるはずです。

反対に、「お問合せ」の獲得が5件/月に対して、KPIが「流入数:100人/月」「CVR:5%」だったとしましょう。

そして、現状は流入数が100人/月でCVRが3%だったとします。そうなると、どこを改善すればいいのかが分かるかと思います。

このように、効果測定と改善を行うためにはKPIの設定が必要になるのです。

参考記事:オウンドメディアの分析に必要なツールと4つの改善ポイント!

リソースを最適化するために、目標達成に必要な要素を把握する必要があるから

企業の持っているリソースは無限にあるわけではないため、無駄がないように最適化をする必要があります。そして、適切なKPI設定はリソースの最適化をするうえで重要になります。

最終目標に至るまでの各KPIが分かっていれば、現状どこが足りていて、どこがボトルネックになっているのかを知ることができ、リソースをどこに注げばよいのかを把握することができるようになるからです。

例えば、「リード獲得」の目標数字に届かず、現状は未達のペース。それぞれのKPIを確認してみた結果アクセス数が足りないということが分かったとしましょう。

そうなった場合、記事制作をして数を増やす、記事をリライトしてアクセス数を増やすといった施策が考えられます。そうしたら、そこにリソースを注げばよいわけです。

もし、ここでKPIを設定していなければ、当然どこが問題になっているのか分からないため、別の施策にリソースを割いてしまい、その結果成果につながらなかったというリスクが生じる可能性があります。

このようなことがあるため、KPI設定が必要になるのです。

このように、成果を出すためには適切なKPI設定が必要になります。
では、適切なKPIはどうやって設定していくのか?次の項目で詳しく解説していきます。

オウンドメディアの適切なKPIの設定手順を解説

適切なKPIを設定するために必要なポイントや手順を解説していきます。

KPIを設ける際の注意点

ここまでで解説した通り、成果を出すためには適切なKPIを設定することが必要であるということは理解できたかと思います。

これは言い換えると、「適切ではないKPI設定は成果につながらない」ことを意味しています。

では、具体的にどうやったらそのKPIが「適切かどうか」を判別することができるようになるのか?

その方法が、SMARTの法則を使うことで、適切なKPIであるかどうかを判別することができるようになります。

SMARTの法則とは、「Specific(具体性)」「Measurable(計量性)」「Achievable(達成可能性)」「Relevant(関連性)」「Time-bound(期限)」の5つの頭文字から命名されたものであり、それぞれの5つの要素を確認することで、その目標が「適切」なものかどうかを判定することができるフレームワークです。

それぞれの要素の具体的な意味について解説していきます。

Specific(具体性)

その目標が具体的であるかどうかを確認します。

具体的ではないと、その目標を達成するために何をすればよいのか分からなくなるからです。

例えば、「リード獲得」のために「アクセス数を増やす」だと、どの程度増やす必要があるのか?

また、どの程度の記事数を作成すればよいのか?などの具体的なことが分かりません。

しかし、「アクセス数を1000/月」増やすという風に具体的にすれば、現状の数値を見ながらどの程度、アクセス数を増やせばよいのか。

そして、そのアクセス数を稼ぐためにどの程度のボリュームのキーワードを選定すればよいのか?

また、キーワードボリュームから計算してどの程度記事を作成すればよいのか等、具体的にどうすればよいのかが見えてきます。

このように、目標は具体性であるかどうかが重要になるのです。

Measurable(計量性)

その目標が測定可能かどうかを確認します。

測定ができないと、目標を達成できたかどうかを確認することが出来ないからです。

例えば、先ほどのアクセス数で言えば、アクセス数を増やすだけだと、どの程度増やせばいいのか分からないため、目標を達成できたかどうかを確認することができません。

しかし、アクセス数を1000/月必要という風に測定可能性があれば、目標を達成したかどうかを確認することができます。

そのため、目標を設定する際にはそれが測定可能なのかどうかを確認することが重要です。

Achievable(達成可能性)

その目標が達成可能かどうかを確認します。

非現実的な目標を設定してしまうと、目標を達成することができないからです。

例えば、一つの記事で1億PVを目指すといったような、非現実的な目標の場合、これを達成することは不可能であることは理解できるかと思います。

そのため、その目標が達成可能かどうかを確認する必要があります。

Relevant(関連性)

その目標は、成果に関連性があるかどうかを確認します。

成果に全く関係にない目標を設定してしまうと、成果を出すことができないからです。

極端な例ですが、勤怠管理システムを提供しているのに、マーケティング関連のターゲットを集める記事を30記事作成するというKPIを設定してしまった場合どうでしょうか?

おそらく、まったく成果につながらないということは想像できるかと思います。

このように、成果につながらない目標を立ててしまわないためにも、関連性があるかどうかを確認する必要があります。

Time-bound(期限)

期限を定めているかどうかを確認します。

時間は有限なため、期限を定めていないと、目標達成に大幅な時間を使ってしまう可能性があるからです。

そのため、その目標にはしっかりと期限が定められているかどうかを確認していきます。

以上の5つの要素を確認することで、KPIが適切かどうかを確認することができます。

適切なKPI設定にはまずKGI設定が必要

適切なKPIを設定する際に注意点を理解したところで、実際にKPIを設定する際に手順を解説していきます。

手順としてはシンプルで、まずはKGIを設定して、そこからKGIを達成するために必要なKPIを洗い出していくという順番になります。そのため、KPIを設定する前にまずはKGIを設定する必要があります。

ここで注意点が一つあります。

それは、適切なKGIを設定しないと、適切なKPIも設定できないということです。

そのため適切なKGIを設定しておく必要があります。
KGIが適切かどうかは、一つ前の項目で紹介したSMARTの法則を活用することができます。

そのため、KGIが適切かどうかをSMARTの法則で確認してから、各KPIを設定していきましょう。

KGIをもとにKPIツリーで各指標を設定する

適切なKGIを設定したら、そこから逆算してKPIを設定していきます。

KPIを設定する際には、KPIツリーで設定することをお勧めします。視覚的にわかりやすく、また抜けもれなくKPIを設定することができるからです。

KPIツリーは以下の図のように、KGIをもとに各KPIをツリー構造で洗い出していきます。

このように設定することで、抜けもれなく適切なKPIを設定することができるようになります。

間違ったKPI設定をしてしまうとオウンドメディアで成果を出せない

ここまででKPIについてや設定方法について解説していきました。

しかし、オウンドメディアで成果を出すためには「適切なKPI設定」が必要になります。

間違ったKPIを設定してしまうと成果が出ずリソースを無駄にする

適切なKPIを設定しないと、成果が出ず、リソースを無駄にしてしまう可能性があります。

KPIとは最終目標を達成するための中間目標であるが、そもそも間違ったKPIを設定してしまうと当然、最終目標を達成することができないからです。

しかし、適切なKPIを設定するためには、専門的な知識やノウハウが必要になってきます。

そこでお勧めするのが、専門家に相談をすることです。

参考記事:オウンドメディアが失敗する原因は?早期見直しで改善しよう

適切なKPIを設定したいなら専門家に相談するのもおすすめ

もし、適切なKPIを設定して、成果をしっかりと上げたいのならば、専門家に相談することをお勧めします。

オウンドメディアで成果を出すために必要なKPIというのは多岐にわたり、専門的な知識やノウハウを必要になるからです。

もし、知識やノウハウが無い場合、間違ったKPIを設定してしまい、その結果成果が出ないということが起こりえます。

そうならないためにも、専門家に相談することをお勧めしています。

このように、無駄なリソースを消費しないためにも適切なKPI設定が必要になります。

もし、オウンドメディア運用していて成果が出ない。これからオウンドメディアを立ち上げようとしているけどノウハウがないというのであれば、一度専門家に相談するのも一つの手です。

追うべき数字を決める!コンテンツマーケティングの目標設定【KPI一覧付き】

いざコンテンツマーケティングを始めようとなった際、目標が無いと何から始めて良いかがわからず、つくるコンテンツに関して正しい判断ができません。
そして、運用時にも「コンテンツを配信すること」が目的になってしまい、本来あるべき姿に向かっていないというようなことも多々見受けられます。

そうならないためにも、コンテンツマーケティングに対して何を期待するのかを明確にして、その役割を言語化し数字に落とし込む必要があります。

コンテンツマーケティングの役割を決める前に、まずは事業単位で何が課題なのかを洗い出してみましょう。

フォームに必要事項を入力すると資料をダウンロードできます。

武井順一

記事の投稿者: 武井順一

Appmart制作Gの武井です。 ネットワークエンジニアとして働いたのちに、Web広告運用を経験。 Webマーケティングの世界に入りました。趣味は散歩やランニングです。

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