今回はお問い合わせでもよくいただく、オウンドメディアを制作、運営していくうえでの費用がどれくらいかかるのかという点についてお話ししたいと思います。
オウンドメディアやコンテンツマーケティングという言葉がいろいろな所で使われるようになり、今まで参入していなかった企業も導入しはじめていますが、どの企業でも気になるのが運営に必要な費用感。
効果は出したいが企業としては出来るだけコストを抑えて、今いるスタッフで制作から運営までまわしたいが、既存の業務がメインで担当の手を空けられない、という企業様も多いようです。
ましてや、成功させる為のノウハウを持っていない場合、どこにどれだけ予算やコストをかけてよいのかがわからないと言う声も多くありますので、まずは導入前に抑えておきたいコストのポイントを確認してみてください。
もくじ
コストの種類
まずオウンドメディアを構築して運営していく上で、人の手がかかるものがこちらになります。
A.企画項目
1.オウンドメディアの企画骨子
誰に対してどんな情報を発信するメディアにするかの骨子
2.コンテンツマーケティング戦略
骨子を基にどのようなコンテンツを発信していくのかのコンテンツマーケティング戦略
B.制作項目
3.サイト自体の制作
デザインやコーディングなどそのものの構築
4.サーバー周り
サーバーの構築からDNSの設定、バックアップやページスピードなどの調整
5.コンテンツの制作
記事や動画など、配信していくコンテンツの制作
C.運営項目
6.解析と改善
スタートしてから各数値やキーワードの解析と改善施策の仮説や調査
7.運用更新
コンテンツの新規投稿や改善項目のリライト(編集)
大きくわけて7つの項目があり、社内で作るにしろ、外部を使うにしろそれぞれ人の手がかかるので当然コストが発生します。
そこでそれぞれどれくらい費用がかかってくるのかを見ていきたいと思います。
オウンドメディア構築費用
まず前提としてコンテンツがメインとなるメデイアなので、CMSという投稿管理の機能がついているWEBサービスを使うことをおすすめ致します。
簡単にサイトが作れるCMSの場合
費用感:5万円前後〜/月額
契約形態:ツール利用料など
社内でWEBサイト制作ができるスタッフがいない場合は、ドラッグ&ドロップで簡単にサイトを作ることができる便利なCMSがあるのでそちらを活用してみるのも良いと思います。
(※基本のデザイン等は別途用意する必要があります)
こちらのCMSの場合はツール利用料という形の月額契約が多く、費用も月額5万円前後と比較的導入もしやすい上、初心者でもWEBページ自体簡単に作れます。
ただし、デザイン制作やSEO対策など、自分たちでやらなければいけない事も多いため、料金だけでなくそれぞれのCMSの契約内容をきちんと確認することをおすすめします。
自由度の高いCMSの場合
費用感:数十万円〜/1メディア制作
契約形態:制作費
おすすめはWordPressです。自由度も高くテンプレートやプラグインも豊富なので、やりたい事の実現性が高いCMSです。
ただし、テーマ(テンプレート)によっては制約があるものやSEO的にあまりよくないテーマなども多々あるので、WEB制作の知識が無い場合は、制作コストはかかりますがデザインから構築まで制作会社等にお願いする形が良いかと思います。
また、WordPressの場合は更新作業が発生してきますので、保守または運用までしてくれる会社に依頼することをおすすめ致します。メディアは継続的に運用することで効果が見込めます。運用費となるランニングコストも加味して依頼先を選びましょう。
コンテンツ制作の費用
記事制作を行っている会社の場合
費用感:約1万5千円〜8万円前後/1記事
契約形態:制作費
望んでいる記事イメージに合わせて、企画、執筆、納品までディレクションしてくれる会社ほとんどですので、依頼側の手間は省けます。
ライターのレベルや記事の内容によっても異なりますが、一般的な相場感は1記事数万円前後です。
有名なライターをアサインする場合や専門性の高い記事の内容、取材などで拘束時間が長くかかるものなどは、この金額で収まらない事も多いです。目的に応じて相談してみましょう。
記事作成は企画から納品まで工数が多く、製作期間を要するため社内にリソースがあってもなかなか進まないこともあります。リソース・ノウハウがあるコンテンツマーケティング会社に、SEO・インタビュー記事の制作を一か所に絞って依頼できれば、指示だしや契約の手間が省けます。
クラウドソーシングを活用する場合
費用感:約1,000円前後〜/1記事
契約形態:制作費
ぐっとコストを抑えて手軽に記事を集められるクラウドソーシングサービス。プラットフォーム内で案件の相談、発注、報酬の支払いまでシステム化されているため、気軽に依頼できます。しかし、執筆するライターによってクオリティの差がかなり出てきてしまうことが多いため、高いスキルを持ったライターの見極めや記事の依頼方法の工夫などが必要です。
また、コンテンツSEOという観点でリライト(編集)出来る人材が社内にいない場合は、コンテンツの質を高めていくことは難しいです。
こういったことに備えて、クラウドソーシングの企業側が、ディレクション込みのサービスを提供しているケースもあるので相談してみるのも良いかと思います。
動画制作の場合
費用感:数万円〜数百万円/1本
契約形態:制作費
動画を撮影するに当たっての企画やシナリオ、機材やロケ、撮影クルーの手配、グラフィックやアニメーションの有無などによってコストは大きく変わってきますが、インタビュー系の動画制作については比較的安価な10万円前後〜、モーショングラフィックを使ったものなどは100万円前後など同じ分数でも制作会社によっても大きく変わってきますので、都度確認してみて下さい。
運営代行会社に委託する場合の費用感
費用感:制作費+約30万円前後〜/月額
契約形態:運営代行費
企画戦略立案、CMSを使ったメディアの制作、コンテンツ制作、解析と改善、リライトなど、オウンドメディア導入から運営に必要な項目を、約1人分の人件費で依頼できるのがオウンドメディアの運営代行業者。
導入するうえで全般的にコストを抑えることができるので、初期の導入としてはおすすめの方法です。
また、既にメディア運営していて成果が出ずに悩んでいる場合は、、初期の制作費はかからないので、今後のメディア運営の方針についてコンサルティングや記事コンテンツの制作を委託してみるのもありかと思います。
自社で全て行う場合の費用感
費用感:月額約90万円(人件費換算)
条件:運営ディレクション、WEB制作、コンテンツ制作担当3名のプロジェクトチームの場合
社内で全て内製できる場合は、外部へのコストは基本的にはかかりませんが、メディアに関わる人件費として当然コストが発生します。上記A-Cまでを社員一人で実行するにはなかなか厳しいので、プロジェクトチームを組んで、各担当者に業務を割り振ることが重要です。
もしもどこかのポジションを担う人材がいない場合は採用すれば人員を補填できます。しかし、その場合1人の採用費用として広告なら数十万円〜、人材紹介なら100万円〜200万円程度かかってきてしまいます。採用する人材のスペックにもよりますが、マーケティング関連も含め教育していくことも考えると非常にコストがかさんでしまうケースもあります。
そんな時は、オウンドメディアやコンテンツマーケティングのサポートを行っている事業社(運営代行業者)がありますので、こういった外注先を活用して運営してくのも一つの手ですし、そもそも経験のあるプロに任せた方が成長スピードや成功という点では効率が良いこともあると思います。
▼オウンドメディアの立ち上げに関する知識や具体的な制作メンバーは下記でご紹介しています。
まとめ
オウンドメディアの費用については自社で全て内製するのか、一部外注するのか、もしくは一括で運営代行に任せるのかによって様々です。
自社の社内を見渡してみて何が足りないのか、足りない場合はどこからどこまでを外部にお願いするのかを協議した上で相談してみてはいかがでしょうか。
Appmartでも制作から運営代行まで全て行うプランや、記事や動画など一部コンテンツの制作を行うプランもご用意していますので、気になった方はぜひお問い合わせ下さい。
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