「オウンドメディアを始めるけど、どういったサイトを参考にすればいいか分からない」
これから運営を始める際に、こういった悩みを持つ方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、自社のオウンドメディアを作るにあたって参考になる企業のオウンドメディアを特徴別にご紹介します。
この記事でわかること
・企業が運営しているオウンドメディアの特徴がわかる
・特徴ごとのオウンドメディアの傾向がわかる
もくじ
オウンドメディアとは
オウンドメディアとは、自社が所有して運用するメディアのことです。例えば、企業のホームページやブログ記事、自社の採用サイトなど、ユーザーとの関係構築を目的として情報を発信するメディアを指します。
オウンドメディアは広告とは違って即効性はありませんが、自社だけの独自コンテンツを提供することでブランディングにつなげられるのがメリットです。また、運用の仕方によってはSNSのシェアによる外部ユーザーの獲得や採用などにも効果が期待できます。
オウンドメディアについては、こちらの記事でも詳しく書いてありますので、興味がありましたらご覧ください。
オウンドメディアの事例
近年はあらゆる企業がオウンドメディアを運営しており、書籍や新聞といった紙媒体を購入しなくてもあらゆる情報を手に入れることができるようになりました。
ここからは、多くのオウンドメディアの中でも優れた特徴を持ったものをピックアップし、参考事例としてご紹介します。これからオウンドメディアを始める方は、自社のオウンドメディア戦略を検討する際の参考にしてください。
参考事例1:コンテンツの種類が豊富
北欧、暮らしの道具店
「北欧、暮らしの道具店」は、2007年にオープンした北欧雑貨や食品を扱うECサイトです。
特徴は、商品紹介や購入ページなどがあるECの性質と、暮らしにまつわる記事コンテンツの性質を融合させている点です。例えば、新商品の案内や掲載している商品の使用例、スタッフの愛用品紹介、モーニングルーティーンの紹介動画など、コンテンツの種類が豊富で独自性が高いことでも人気を集めています。
なかには、販売している商品についての具体的なCTAが一切ない記事もあり、お気に入りのものに囲まれて生活する心地よさをユーザーに発信しています。
キナリノ
「キナリノ」は、株式会社カカクコムが運営するオウンドメディアです。ファッションや生活雑貨、インテリア、グルメ、美容・ケア、ライフスタイルなど、生活に関するあらゆる情報を多くのコンテンツ量で提供しています。
コンテンツの数は、Googleにインデックスされているだけでも約37,700件あります。
1記事に書かれている情報量が多いことも特徴で、量と質がしっかり担保されたコンテンツ制作を行っています。
参考事例2:ブランディングに活用
サイボウズ式
出典:https://cybozushiki.cybozu.co.jp/
「サイボウズ式」は、サイボウズ株式会社が運営するオウンドメディアです。企画はすべて自社で行っており、社長や社員へのインタビューやテレワークについてなど、組織のあり方や働き方に関するコンテンツを多く掲載しています。
サイボウズが現在展開しているサービスについての訴求はほとんどなく、ユーザーと企業の関係性向上を重視した運営を行っていった結果、平成25年には「ダイバーシティ経営企業100選」に選ばれ認知度を上げました。
Red Bull
出典:https://www.redbull.com/jp-ja/
エナジードリンクで有名な「Red Bull」も、ブランディングにオウンドメディアを活用しています。主にモータースポーツやeスポーツ、音楽、スケートボードなどに関連したコンテンツを発信しており、エンターテインメントの分野に興味を持ったアクティブなユーザーに訴求する構成になっています。
オウンドメディアでのブランディングを行った結果、上記のようなエナジードリンクと相性が良いジャンルに「Red Bull」を浸透させることにつながりました。
参考事例3:SNSでの集客が多い
LIG
「LIG」は、Webサイト制作会社の株式会社LIGが運営するオウンドメディアです。
ブランディングやWeb制作に関するコンテンツだけでなく、ライターが体当たりで挑んだおもしろ記事があることが特徴で、Facebookでの「いいね!」数は58,000人超、Twitterのフォロワー数は19,000人を超える人気オウンドメディアとなっています。
FASHION HEADLINE
出典:https://www.fashion-headline.com/
「FASHION HEADLINE」は、株式会社ファッションヘッドラインが運営するオウンドメディアです。ファッション業界のニュースを中心に、美容やグルメ、アートなどの多彩なコンテンツを展開しています。
パリコレの現地取材など、ファッションに敏感なユーザー向けの独自コンテンツも展開しており、シェアしやすいよう記事内のSNSのボタンが大きく設置されています。その結果、Twitterのフォロワー数は20,000人を超えており、SNSからの流入も多いオウンドメディアになっています。
deepure
「deepure」は、赤穂化成株式会社が運営するオウンドメディアです。「水とミネラルから、暮らしを深層までうるおすメディア」をコンセプトに、ヘルシーな料理のレシピやダイエットに関する記事など、健康的なライフスタイルについてのコンテンツを多く掲載しています。Twitterのフォロワー数が多いことも特徴で、その数は27,000人を超えています。
参考事例4:優れたUI/UX
Hint Clip
出典:https://hc.kyodoprinting.co.jp/
「Hint Clip」は、共同印刷株式会社が運営しているオウンドメディアで、広告・プロモーションやリサーチについてなどさまざまなコンテンツを発信しています。
黄色と白を基調にしたカラーリングがユーザーの目を引くデザインになっており、それぞれのカテゴリもグローバルメニューですっきりまとめられています。資料のダウンロードページやメルマガ登録への導線もユーザーにとって見やすい位置に設置されており、シンプルでわかりやすいUI/UXのオウンドメディアになっています。
SINGLE HACK
出典:https://cbchintai.com/singlehack/
「SINGLE HACK」は、株式会社キャリアインデックスが運営するオウンドメディアで、主に一人暮らしのユーザーに向けたライフスタイルや節約術などの記事を発信しています。
こちらのオウンドメディアも「Hint Clip」と同じくグローバルメニューになっており、一番上にスクロールすることなく希望のカテゴリにアクセスできます。また、記事のサムネイルと併せて、タイトル・導入文・カテゴリが表示されており、ユーザーが記事を見る前に内容が分かるよう配慮されていることも特徴です。
まとめ
今回は、これからオウンドメディアを始める際に参考になる事例をご紹介しました。
オウンドメディアを運営する目的にはさまざまなものがありますが、一番重要なのは「何を目的としてオウンドメディアを運営するのか」を明確にすることです。自社と同じ目的を持ったオウンドメディアはどんな風に運営しているかを参考にすることが、理想のオウンドメディアを運営するための助けになるでしょう。