オウンドメディアにはどのようなメリット・デメリットがあるのか解説します!

集客や採用、ブランディングなどの様々な面で効果があるとして注目の集まっているオウンドメディア。 そのため、オウンドメディアを導入したいと考えている方は多いかと思います。 しかし、オウンドメディアを導入するに当たって、どのようなメリットやデメリットがあるのかを把握していないと、思ったような効果が得られない場合があります。 そこでこの記事では、オウンドメディアにはどのようなメリットやデメリットがあるのかを解説していきます。

この記事でわかること

  • オウンドメディアとはなにか?
  • オウンドメディアのメリットとデメリットについて

そもそもオウンドメディアとは何か?

オウンドメディアのメリット・デメリットを話す前に、まずはそもそもオウンドメディアとは何かについて、簡単に解説をします。

自社で保有するメディアのこと

オウンドメディアとは、「自社で保有するメディア」のことであり、「トリプルメディア」のうちのひとつです。

トリプルメディアのうちの一つ

前述しましたが、オウンドメディアは「トリプルメディア」と呼ばれるうちの一つです。

では、トリプルメディアとは何か?

以下の三つのことを言います。

  • ペイドメディア:広告やCMなどの、費用を払って掲載してもらうメディア
  • アーンドメディア:SNSなどのユーザーや消費者などの第三者によって発信されるメディア
  • オウンドメディア:企業が自社で保有するメディア

それぞれ三つの頭文字「Paid」「Owned」「Earned」 と三つに共通する「Media」を組み合わせて、「POEM」とも呼ばれています。

3つのメディアをうまく連携させることによってより高い効果を得られるというメリットがあります。

次の項目からは、オウンドメディアのメリット・デメリット、それぞれ解説していきます。

オウンドメディアがビジネスにもたらす7つのメリット

ここでは、オウンドメディアのメリットについて紹介をしていきます。

質の高い見込み客を集められる

オウンドメディアは「見込み客」をただ集めるだけではなく「質の高い見込み客」を集めることができます。

オウンドメディアに訪問したユーザーが、各コンテンツ(記事)を回遊することで「顧客育成」ができるからです。

例えば、ある記事に訪れたユーザーが、そのトピックについてもっと知りたいと思い別の関連記事を見る。このような動作を繰り返すことによって、ユーザーは知識を得ながら興味関心を高めていくことが可能になります。

その結果、ある程度知識を得て、かつ興味関心の高いユーザーが「質の高い見込み客」として自社に恩恵をもたらしてくれるようになるのです。

このように、見込み客をただ集めるだけではなく「質の高い見込み客」を集めることができるメリットがあります。

広告費を抑えることができる

「質の高い見込み客」を集めるだけではなく、広告宣伝費を抑えて集客ができるというメリットがあります。

有料広告の場合は、費用を支払って出稿するため、それに合わせて費用が掛かってきます。

しかし、オウンドメディアの場合、記事の公開自体には料金はかからないため、費用をかけずに集客をすることが可能になります。

もちろん、サーバーをレンタルしている場合や記事の作成を外注している場合などは一定の費用が掛かりますが、有料広告のように広告のクリック数(CPC課金)に比例して費用が掛かることはありません。

そのため、その分の広告費用を抑えて集客をすることが可能になります。

売上・利益率を高められる

集客によって売り上げを高めるだけではなく、利益率も高める効果を期待できます。

上述した通り、オウンドメディアは有料広告のように流入数に比例して費用が掛かる仕組みではありません。

そのため、記事を一度作成すれば、集客できた数が増えれば増えるほど、利益率も高まっていきます。

例えば、1個1万円の商品を販売しているとします。

有料広告で集客をしたところ、CPAが5000円だったとしましょう。

(※CPA:一人の顧客を獲得するのにかかった費用のこと。広告費÷顧客獲得数で割り出すことができます。)

10万円の売り上げを立てる場合、広告費は5万円かかることになります。

(※10万円÷1万円=顧客獲得数10人。CPA5000円のため、10人×5000円=広告費5万円)

この場合、となります。(※10万÷5万円×100%=200%)

100万円の売り上げを立てたい場合には、50万円の広告費。

1000万円の売り上げを立てたい場合には、さらに500万円の広告費をかける必要があります。

このように、有料広告の場合は売り上げに比例して広告費もかかってきます。

また、CPAは一定ではなく日によってブレがあります。

それに伴って利益率も日々増減します。

もしCPAが販売価格を上回れば、その時点で赤字になってしまうリスクがあるのです。

反対に、オウンドメディアの場合はどうでしょうか。

サーバー代や記事制作を外注している場合などは一定の費用が掛かってきますが、記事の公開事態には費用が掛かりません。

そのため、その記事によって獲得できた顧客が増えれば増えるほど売上・利益率ともに上がっていくことになります。

このように、売上・利益率を高めることができるというメリットがあります。

ブランディングができる

ブランディングとは簡単に説明すると、「オウンドメディアといえばAppmart株式会社」といったように「○○といえば○○」と消費者が認知するよう施策を行うことを言います。

そうすることで、企業や商品・サービスの認知拡大などの効果を期待できます。

そして、オウンドメディアのメリットの一つとして、ブランディングを行うことができるという点が挙げられます。

オウンドメディアを通じて、自社の伝えたいことを読者に伝えることができるからです。

例えば、各記事の最後に自社の商品やサービスを紹介することで、読者がその商品やサービスについて認知してもらえる可能性が高まります。

他にも、あるキーワードやそれに関連するキーワードを検索するたびに同じ企業の記事が表示されれば、「このキーワードといえば○○株式会社」という様なブランディングが可能になります。

その結果、最終的には情報発信を通じて、ファンが生まれる場合もあります。

このように、オウンドメディアを通じてブランディングをすることが可能になるのもメリットの一つです。

人材採用強化ができる

オウンドメディアは、ただ見込み顧客を集めるだけではなく、採用オウンドメディアとして使うこともできます。

つまり、オウンドメディアで採用活動も行うことができるということです。

また、通常の採用サイトとは違い、ブランディングを通じて自社や商品・サービス の認知度を高めることができるため、それによって「質の高い人材」が応募してくれる可能性が高まります。

その結果、人材採用を強化できるといったメリットもあります。

オウンドメディアを通じて、自社や商品・サービスについて理解している人や、企業の理念に共感したうえで応募をしてくれるからです。

また、 採用ターゲットが訪問してくれるようなコンテンツを作成し、応募ページに誘導することで自社に合った人材が応募してくれるように施策を打つことが可能です。

そういった面から「採用ミスマッチのリスクを減らす」といった利点もあります。

成果が資産的に積みあがっていく

Web広告は費用が継続してかかりますし、テレアポや訪問などの営業はアプローチ数が多いほどリソースも消費します。

それに対して、オウンドメディアは成果が資産的に積みあがっていくというメリットがあります。

顧客獲得ができる記事を増やせば増やすほど、それに比例して成果が積みあがっていくからです。

例えば、毎月10人顧客を獲得できる記事があったとします。

同じ成果を出せる記事をもう一記事作成できれば、その分の成果が積みあがっていきます。

このように、オウンドメディアは成果が資産的に積みあがっていくというメリットがあるのです。

様々なコンテンツを配信できる

オウンドメディアは様々なコンテンツを配信することが可能です。

そのため、様々なマーケティング施策を打つことができます。

例えば、記事コンテンツや動画コンテンツによるコンテンツマーケティングやメルマガの登録フォームを設置することで、メールマーケティングを行うことができます。

それ以外にも、ホワイトペーパーを設置することでリード獲得を行うことも可能です。

また、LPを作成して「お問い合せ」などのコンバージョンにつなげることで新規顧客の獲得も可能になります。

このようにオウンドメディアは様々なWebマーケティングの手法を行うことができます。

以上のように、オウンドメディアには様々なメリットがあります。

メリットばかりではない、オウンドメディアの3つのデメリット

多くのメリットをもたらすオウンドメディアですが、いいことばかりではなく、当然デメリットもあります。

ここでは、どのようなデメリットがあるのかを解説していきます。

成果が出るまでに時間がかかってしまう

オウンドメディアは成果が出るまでに時間がかかってしまうというデメリットがあります。

質の高い記事を作成して公開するまでにある程度の時間がかかるのと、公開してから検索エンジンに記事が表示されるまでに時間がかかるからです。

記事は公開した瞬間に、Googleなどの検索エンジンで記事を閲覧できるようになるわけではありません。

ではどのようにすれば検索エンジンで記事が見られるようになるのかというと、以下のプロセスを経て閲覧できるようになります。

  1. クローリング:クローラーと呼ばれるロボットが、情報を集めること。
  2. インデックス:集めた情報をデータベースに登録すること。
  3. ランキング:インデックスされた情報をもとにランキング(順位)をつけること。

これらプロセスを経て検索エンジンで記事が閲覧できるようになります。

そして、このプロセスに時間がかかるため、オウンドメディアでは成果が出るまでに時間がかかるということなのです。

成果が出るまでには、6か月~1年程度かかるといわれています。

運営コストがかかる

オウンドメディア運営にはコスト(人的リソース)がかかることがデメリットとして挙げられます。

記事を作成して公開するまでのプロセスが、記事毎にかかってしまうのと、作成した記事を定期的に見直すという作業が発生するからです。

具体的には以下のようなプロセスが発生します。

  1. キーワードの選定(記事のテーマ決め)
  2. 情報取集(競合の調査や記事の内容について知識がなければそれも合わせて調べる)
  3. 記事の内容を決める(誰に向けた記事なのか?といったターゲットの設定から、記事の目的などを決めていく)
  4. 記事の構成を決める
  5. 執筆
  6. 記事の公開
  7. 定期的に数値を確認して、効果測定を行い、場合によってはリライト

あくまで一例ですが、記事の公開までには上記のようなプロセスが発生します。

また、各プロセスの間には以下のような作業が発生する企業もあります。

  • 確認:自分以外の人や上司・上長などに内容が問題ないかレビューを行ってもらう。
  • 修正:内容に問題があればそれに伴う修正作業を行います。
  • 再確認:再度修正内容をレビューしてもらう。問題があれば再度修正作業をします。

これらを含めると、さらに人的リソースがかかってしまいます。

上記作業が、「記事毎」に発生するためオウンドメディアの運営にはコスト(人的リソース)がかかるのです。

成果を出すためには、専門的な知識やスキルが必要

しっかりと「成果を出す」ためには、専門的なスキルや知識が必要になってきます。

とりあえず、オウンドメディアを立ち上げて記事を作成すればアクセス数を稼げるわけではなく、集客を行うためには「コンテンツSEO」や「テクニカルSEO」といった専門的な「SEO対策」の知識が必要になります。

仮にSEO対策をして人を集めたとしても、「マーケティング」のような専門的な知識がなければ、人を集めただけで終わってしまい、受注や問い合わせといった「成果」に繋がらないことがあります。

それ以外にも、各記事の数値を分析するツールの「使い方」や効果測定の手法。

オウンドメディアを立ち上げるために、サーバーの構築もしくはレンタルや、そのサーバーでWebサイトを構築するなどといった「IT」の知識も必要になってきます。

さらに言うと、オウンドメディアを立ち上げる以前に、成果をしっかりと出すためには「戦略」も考えなければなりません。

当然、コンテンツ作成においても、専門的な知識や経験が必要になります。

とりあえず作成しただけでは検索上位に表示させることは難しくその結果、検索順位がなかなか上がらず、集客効果を期待できないといった事態に陥ります。

このように、「成果を出す」ためには「オウンドメディアを立ち上げるために必要な知識」以外にも様々な専門的な知識が必要になります。

このように、オウンドメディアにはデメリットもあるため、構築する際には注意が必要です。

オウンドメディア構築は専門家に任せよう

先述した通り、オウンドメディアを構築・運用するためには専門的なスキルや知識が必要になります。

そのため、最も良いのは専門家に任せることです。

ここでは、なぜ専門家に任せた方が良いのかについて解説していきます。

間違った運用をしてしまうと、時間と費用を大きく無駄にしてしまう

なぜ、専門家に任せるのがおすすめなのかというと、間違ったままオウンドメディア運用を行ってしまうと、時間と費用を大きく無駄にしてしまう可能性があるからです。

先述した通り、オウンドメディアは成果が出るまでに6か月~1年程度の時間がかかるといわれています。

これは、裏を返せば、今行っている施策が正しいかどうかのフィードバックを得られるのは6か月~1年程度先になるということです。

間違ったまま運用をしてしまった場合、その期間に発生した外注費や人件費、時間などといった「リソース」を大きく無駄にしてしまう恐れがあります。

そのため。専門家に任せることをお勧めしています。

無駄なコストを出さないためにも、専門家に相談するのもひとつの手

無駄なコストをなるべく出さないためにも、ノウハウのある企業に相談するのも一つの手です。

上述した通り、間違ったままオウンドメディア運用を行ってしまうと、時間と費用を大きく無駄にしてしまう可能性があるからです。

そのため、オウンドメディア制作する際には、大きな損失を被る前に、一度専門家に相談することをお勧めしています。

コンテンツマーケティングのコンテンツ設計方法【設計例付き】

コンテンツの設計を行う前に、コンテンツ配信の目的や目標、ターゲットとなる人物がどのような情報を求めているのかを精査していきます。
コンテンツマーケティングを成功に導くには、ただ闇雲にコンテンツを配信するだけでは時間とコストを無駄にしてしまいます。
そうならないためにも事前準備としてのコンテンツ設計は、目標設定、ペルソナ設計と同じく重要な項目といえます。
このホワイトペーパーではコンテンツ設計を行ううえでのポイントやコンテンツの種類をご紹介していきます。

フォームに必要事項を入力すると資料をダウンロードできます。

武井順一

記事の投稿者: 武井順一

Appmart制作Gの武井です。 ネットワークエンジニアとして働いたのちに、Web広告運用を経験。 Webマーケティングの世界に入りました。趣味は散歩やランニングです。

↑