コンテンツマーケティングを行っているものの、「効果をいまいち感じない」「効果がでるのはいつごろか」と、なかなか施策の効果を感じられない担当者の方は多いと思います。コンテンツマーケティングはユーザーとコンテンツが接触することで何らかの数値や社内でもうすうす実感していくものです。今回は、有益な情報を見逃さないためにもコンテンツマーケティングの効果を感じやすいところや時期についてまとめました。
もくじ
コンテンツマーケティングの効果を感じる13選
コンテンツマーケティングは、SEOコンテンツ以外にも、ブログ記事、メールマガジン、ホワイトペーパー、動画など“顧客と接点を持てるコンテンツ”を利用して潜在層や顕在層にアプローチします。
では、具体的にはどのような点で効果を感じられるのかをご紹介します。
①IMP
検索キーワード入力後の検索結果にコンテンツが表示された回数です。上位表示ができていれば露出が増えるのでターゲットに広く情報を発信できていると考えられます。
②CTR
表示回数に対するクリック率です。
CTRが高いとユーザーに読まれていることになり、反対にIMPが多いのにCTRが低い、ということはキャッチとなるタイトル、ディスクリプションがユーザーの検索意図とずれている可能性があります。
③PV数
ユーザーがページを見た回数です
月間○○PVと目標がある場合は効果を感じやすい数値です。
④セッション数
サイトへの訪問数です。1セッションのカウントが30分の場合、1セッション中(30分以内)に何ページ見てもセッション数は1のまま。訪問者数のリアルな数値が確認できます。
⑤ページ/セッション数
1セッションでページを見た平均PV数です。この数値が高いと、設置した内部リンクや他のページ飛んだ可能性があるので、集客やオウンドメディアのサイト内の回遊率の参考にできるでしょう。
⑥ユーザー数
新規ユーザー、リピーター数です。一般的な解析ツールで確認できます。とくにSEOコンテンツをロングテールで行うと、自然検索流入(organic)で新規ユーザーが比例して増加することが多いです。
⑦反響数(CV数)
簡単に言うと「目標達成数」「反響獲得数」のことを指します。製品やサービスによりますが、問い合わせや商品購入数がこれに該当します。
⑧流入チャネル
Organic search(自然検索)、Paid Search(有料検索)、Display(ディスプレイ広告)、Direct(直接流入)、Social(SNS)など、解析ツールから流入チャネルを確認できます。
SEOコンテンツの配信や広告、SNS運用などチャネルが多ければそのぶん流入数が見込めるでしょう。
⑨SNSからの反応
TwitterやFacebookでもコンテンツを配信している場合は、シェア数や「いいね!」数が該当。反応の良かったコンテンツやSNSとの相性がわかります。
Google analyticsのトラフィックからSNSの流入を確認できますが、投稿別でエンゲージメントを確認する場合は、各SNS上のアナリティクスページを見てください。
⑩ホワイトペーパーのDL
ノウハウ、アンケートの調査結果、独自の分析レポートなど、ホワイトペーパーのDL数やDLされたホワイトペーパーの傾向でユーザーのタイプが把握しやすくなります。
どのような人物がサイトに何を求めて訪問してきているかターゲットがより具体的になるため、ペルソナの再設定や今後のマーケティング施策に役立ちます。
⑪メルマガ開封率やクリック率
メルマガの開封率やメルマガ内に設置したコンテンツのクリック数やCTR。反応が良かったメルマガのタイトル、コンテンツを参考にしてナレッジを溜めていけます。
⑫広告費を削減できる
とくにテキスト量の制限やサイズが限られているWeb広告では企業側のメッセージを多く伝えられないうえ、出稿費用もかかります。
広告よりも作成の自由度が高いコンテンツを配信すれば、多くの潜在層と接点が持てるうえに、出稿費用は発生しないので、徐々にユーザーへの認知拡大、購買意欲促進で顕在層に押し上げ、結果的に広告費を削減に期待できるでしょう。
⑬営業担当の負担削減
コンテンツマーケティングで潜在層・顕在層と接触することで反響数が増え、テレアポではなく反響営業にシフトできます。テレアポという人海戦術のコストを下げ、営業担当の負担を減らせるメリットがあります。
効果を感じるまでの期間は?
以下は、弊社が行った「コンテンツマーケティング調査結果【2017年】」の一部です。業種を問わず、マーケティング担当者331人にアンケートをとりました。参考までにこちらの結果をご覧ください。
6カ月経過したころからが最多でした。次に3か月経過、1年経過の時期がほぼ等しい結果となりました。
効果を上げるための改善策
効果を感じる指標や社内のコストなど13選紹介しましたが、これらを支えるのは施策を積み重ねていくことです。
もし、現状効果を感じにくいという場合は下記の策を意識してコンテンツ制作やマーケティングを行ってみてください。
コンテンツを最適化
下記、コンテンツ最適化案の例です。
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- 上位コンテンツなのにCTRが低い
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→タイトルやディスクリプションの改善を行う
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- 上位コンテンツ内に設置したCVにつながるCTAがクリックされてない
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→CTAのデザインやテキスト、設置場所が悪い
→そもそもこのコンテンツがCVに近いコンテンツではない
コンテンツは自社の資産で削除しなければGoogleデータベース上に残ります。コンテンツの評価や鮮度が低い場合は、リライトをかけて検索順位の上昇、集客、認知拡大につながるよう最適化してくことをおすすめします。
低評価と高評価のコンテンツを比較・改善
コンテンツマーケティングでSEOコンテンツの施策を行っている場合、評価の低いコンテンツはサイト全体の足を引っ張ります。もし思ったように評価を得られていない場合は、上位コンテンツと比較してみましょう。
比較の結果、上位コンテンツのここが良いと思ったらリライトが必要かもしれません。
▼リライトで検索上位を狙うコツについては、こちらでも紹介しています。
- 情報の密度が高い(よく調べられている、正確性など)
- 画像の質が良い(オリジナル)
- 「編集部おすすめ」「マーケターが選ぶ○○」など、独自の紹介方法で差別化している
- 単純に構成やレイアウトが見やすい
など…。
PV、CTRなど数字だけでなく、見せ方、構成、情報の深さなど読者目線で何が良かったのか、小さな違和感を感じるとることが大切です。
質に注力する
Googleアルゴリズムのアップデートで文章の理解力が高くなっています。とくに、「E-A-T」=専門性、権威性、信頼性のあるコンテンツ作りがより重視されています。
専門性や信頼性に関しては、情報の正確さや執筆者や監修者を立てることで得られますが、権威性は外部サイトに自社のページが紹介されている「被リンク」が効果的です。これは自社でコントロールできないので、いかに自社サイトが良質で実績があるか、ということが被リンク→権威性を高めるポイントです。
調査結果や独自の分析レポートなど一次情報のコンテンツを作ると、他社がひとつのファクトとして記事内で利用(被リンクの状態)してくれるかもしれません。
KPIを見直す
コンテンツマーケティングの効果測定において、高すぎるKPIと実際の数値のギャップで「効果を感じられない」と認識するケースがあります。とくにSEOコンテンツを配信する場合、度重なるGoogleアルゴリズムのアップデートで評価が安定しない、大幅に上昇または下降する可能性があります。
コンテンツマーケティングは長期的な戦略なので、3か月、6カ月ほどはコンテンツのアクセス解析やユーザーの反応を見ましょう。そこから仮説を立てたり、過去の数値からKPIを導き出したりして調整してください。
まとめ
効果を感じる点と時期をご紹介しましたが、効果測定をするには、どのようなことを知りたいか明確にしてから必要な数値を集めましょう。改善が必要であれば、そのデータから仮説を立ててPDCAを回していきましょう。
コンテンツマーケティングについてお困りのことがございましたら、ぜひAppmartにご相談ください。
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