リード文の意味や役割とは。ユーザーと距離を縮める書き方のポイント

記事をライティングするうえで「リード文(導入文)」の存在は欠かせません。検索結果一覧からタイトルをクリックし、遷移後のページで最初に読まれる文章であり、ここで記事の良し悪しが分かるといわれるほど。ユーザーがこれから読み進める記事の内容を簡潔に書く必要があるため、書き手の技量が試されます。記事の核心に触れすぎず、ユーザーの興味・関心をひく“良いリード文”を書くためのコツや注意点をご紹介します。

リード文の意味や役割とは

リード文は記事の期待値を上げる

簡単に言うと、リード文は記事の概要です。また、タイトル→リード文の順番で、読者に対して「もっと読みたい」という気持ちにさせる要素でもあるため、書き手は記事の訴求内容とターゲットやニーズをよく理解したうえで、簡潔に書く必要があります。

読み手は、本文ではどのようなことを紹介しているのか。課題や悩みを解決してくれそうであるか。自分にとって有益な情報が書かれているかを判断します。
ここでニーズに対する訴求ができていないと、離脱の原因となってしまうでしょう。記事を読み進めてもらうために、リード文は作りこまなくてはなりません。

役割は“読者との距離を縮める”こと

何故リード文は記事の冒頭にあるのか。それは読者との距離を縮めるためです。
冒頭から核となる情報を書いても、唐突であり読者にとっては記事の全体(記事の流れ・概要)がわからず、ストレスを感じてしまいます。このような事態を回避するために、リード文があるのです。初対面同士で行う「アイスブレイク」に似た段階をリード文で行っていると考えて良いでしょう。

また、文章には必ずサイトのトンマナが表れます。読者はリード文から、記事の雰囲気や内容の良し悪しについて読み取るため、リード文で好感を持ってもらえれば距離を縮められるでしょう。目標は、新規訪問・リピーターにかかわらず、読みたい気持ちを喚起させられる文章です。

▼タイトルに関してはこちらでご紹介しています。

リード文の書き方・ポイント3つ

①読者に自分事として思わせる

リード文を読んで「この記事には自分が求めていることが書いてある」と読者に思わせられれば成功です。
このように価値を感じさせるには、ニーズやユーザーの心理レベルをよく理解している必要があります。
ペルソナ、アウトラインの作成段階から内容をよく詰めておき、テーマに合わせた文言を使いましょう。
記事ページまで行ったものの「思っていたのと違う」と思われないよう、ユーザー目線に立ってください。

②リードで読者を煽る

リード文では、記事の核心となる部分はあまり触れず、小さな疑問を解決し、読者の「読みたい」という気持ちを煽ります
例としては、「実は〇〇という真実がある」「これからは〇〇の方法が良い」というニーズがあるテーマの場合、「〇〇=メインの要素(とくに○○を裏付ける情報)」についてはリード文で情報開示し過ぎないようにしましょう。詳細については記事本文で知ってもらうとして、リード文で記事に対する期待値を上げてください。

③SEOキーワードをちりばめる

SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、端的に言うと“検索エンジンでなるべく上位に表示されるための一連の取り組み”です。記事は、検索エンジンで上位表示されたものが読まれやすいため、オウンドメディアを運営するうえでSEO対策は必須です。

そのため、リード文はフォーカスキーワードと関連するキーワードをちりばめつつ構成するのが良いとされています。しかし、SEOを意識し過ぎて文章が不自然になってしまうこともあります。読者にストレスを与えないためにも、関連性の高いキーワードから順に入れ、自然な流れになるよう文章を調整していくと良いでしょう。

▼細かい部分は「トンマナ」としてルールを決めておくと進めやすいです。

注意点は2つ

リード文を書くポイントをまとめましたが、注意点も確認しておきましょう。
自分で「良い」と思った文章でも客観視できなければ改善は難しいものです。リード文の途中で離脱されてしまわないよう注意するべきポイントをご紹介します。

①リード文は長すぎない

リード文の役目は簡潔に記事の内容を伝えることです。
文字数の多いリード文では本題になかなか入れないストレスから、直帰率や離脱率が高くなってしまいます。
文字数は記事によりますが、300文字程度と短めで構わないので、すっきりと読みやすい文章を心がけてください。その分、情報の編集力も求められますが、訴求ポイントやペルソナが明確かつ適切に設定できていればブレは少ないでしょう。

②冗長表現は変更・削除する

リード文自体の長さは適切でも、記事全体の内容を簡潔に示せていない場合です。本文やテーマとはあまり関係のない文言、過度な敬語といった冗長表現は、読者に伝わりづらい文章になってしまいます。
接続詞や文末表現、前後の文章で似たような話しはしていないかなど、リード文をチェックしましょう。無くても意味が伝わる語句・表現は不要であると考え、一文をコンパクトにまとめるよう意識してみてください。

役割を果たす価値のある文章に

表示されやすいリード文だからこそ、しっかりと役割や書き方を理解したうえで構成しましょう。
本文を作り込んでも、リード文が役割を果たしていないと読んでもらえません。誰に対して、どんな価値を持つ記事なのか、一歩立ち止まって考えてみてください。

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中山佳子

記事の投稿者: 中山佳子

Appmartでコンテンツ制作を担当しています。toC向けのメディアを多く担当してきました。SEOを意識した記事を作成します。

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