自社製品やサービスの認知向上などを目的に、オウンドメディアを運営する企業が増えています。広告費を使わなくても集客につなげることができるオウンドメディアですが、記事を書いて公開しているのに、なかなか集客に結びつかないと悩んでいる担当者も多いのではないでしょうか。
今回は、オウンドメディアでの集客を伸ばしたいと考えている担当者に向けて、集客の方法とポイントをご紹介します。
この記事でわかること
- オウンドメディアの集客をアップさせる方法
- オウンドメディア集客のポイント
もくじ
オウンドメディアの集客方法を考える前に
オウンドメディアの集客方法を考える前に、担当者が意識しておきたいのが「誰に対して、何を伝えるオウンドメディアなのか」を明確にすることです。
オウンドメディアを運営する目的は、自社製品・サービスの認知や顧客のファン化など、さまざまなものがあります。ですが、それらの目的を達成するためには、「誰に」「どんな情報を届けるか」というペルソナの設定が必要不可欠です。特定のペルソナ像を設定せず、誰にでも刺さるようなコンテンツを作っていっても、結果的には誰にも刺さらないコンテンツになってしまう可能性があります。
もし、ペルソナ像がはっきりしないと悩んでいる方は、自社サービスに関連する市場やユーザーのアンケートなどを参考にしてペルソナ像を設定しましょう。自社の強みや顧客が購入に至るまでのステップも併せて確認し、オウンドメディアの設計を見直すのも良いでしょう。
オウンドメディアの集客をアップさせる方法
今回は、オウンドメディアの集客をアップさせる方法として3つ挙げました。思うように集客につながらないと悩んでいる方はぜひチェックしてみてください。
ユーザーの検索意図を反映したコンテンツをつくる
オウンドメディアの集客をアップさせるためには、コンテンツSEOを行うことが多いです。具体的には、記事コンテンツを制作してオウンドメディア内に蓄積していくことを指します。
ですが、記事コンテンツを作っていけばいいというわけではありません。見込み顧客となりえるユーザーが求めているのは、「自分にとって価値がある情報」です。先ほどお話したペルソナ像を踏まえて、ユーザーの検索意図をもとにキーワード選定した記事コンテンツを作っていくことで、Googleなどの検索エンジンの評価を上げることができます。ユーザー目線を踏まえたコンテンツ制作をしていけば、自社のオウンドメディアに訪問したユーザーたちが見込み顧客になる可能性もグッと上がります。
また、見込み顧客になる前のユーザーと、見込み顧客になった後のユーザーでは、求めている情報は違います。そういった顧客にどんな情報を届ければいいのかは、先ほどお話した顧客が購入に至るまでのステップを参考にすれば見えてくるでしょう。
コンテンツSEOについて、詳しくはこちらをご覧ください。
SNSや動画などを活用する
記事コンテンツの制作だけでなく、SNSや動画を活用することでもオウンドメディアの集客アップにつながります。
SNSの場合、見込み顧客となりえるユーザーの興味や共感を生みそうなコンテンツを積極的に発信してSNS上での人気を得ることができれば、オウンドメディアの知名度も上がります。SNSでシェアされるのは見映えが重要になるため、タイトルや画像、説明文がちゃんと表示されるように設定しておく必要があります。
動画は記事と比べて制作期間や費用は多い傾向がありますが、文字や写真だけでは表現しきれない内容を取り上げるときに有効です。他のコンテンツと比べて口コミが広がりやすいので、自社サービスを取り上げるうえで最適だと思ったら導入を検討しても良いでしょう。
内部施策と外部施策をチェックする
オウンドメディアで重要なSEO対策には、内部施策と外部施策に分かれます。これらを改善することでも、オウンドメディアの集客アップにつながります。
内部施策とは、クローラー(検索エンジン)からの評価を上げるために、サイト内部に行う施策のことです。いくら良質なコンテンツを作っていたとしても、例えばサイトの階層が複雑だったり、h1タグに記事のキーワードが入っていなかったりすると、Googleが良質だと判断してくれない可能性が高くなってしまいます。
外部施策とは、主に外部からリンクを貼ってもらってSEO効果を上げることを指します。リンクを貼ってもらうことで自社サイトへの流入が増えるのはもちろん、Googleが検索順位を決定するうえでの評価項目の一つである「ドメインパワー」を上げることにもつながります。ですが、外部リンクを増やしたいからといって自作自演でリンクを増やしても意味がありません。むしろペナルティを受けてしまうこともあるので、自作自演でリンクを貼るのはやめましょう。
記事コンテンツだけでなく、サイト全体でマイナスとなっている要素を見つけて改善していきましょう。オウンドメディアのSEO対策については、こちらの記事でも詳しく解説していますので、興味があったらご覧ください。
オウンドメディア集客のポイント
オウンドメディアで集客アップさせる方法とあわせて、オウンドメディアで集客する際に意識しておくべきポイントがあります。
目的を踏まえたKPIを設定する
オウンドメディアの目的・目標を達成するために、KPI(重要業績評価指標)を設定しておくことが重要です。どういったKPIにするかはメディアの方針や目的で変化してしまうため一概には言えませんが、PV数やUU(ユニークユーザー)数、CVR(コンバージョン率)などが挙げられます。
KPIを決めるためには、現状を把握することと、自社オウンドメディアがどんな目的をもって運営しているかを理解する必要があります。目的のために、どんな要素が不足しているかを洗い出してから、KPIを決定しましょう。
KPIの設定については、こちらの記事でも詳しく解説していますので、興味がありましたらご覧ください。
定期的に振り返って改善点を探す
オウンドメディアを運営していると、コンテンツの企画や制作に時間をとられがちです。
ですが、定期的に振り返って改善点を探さないと、コンテンツを作ること自体が目的になってしまいます。先ほどお話したKPIの設定に関しても、振り返りが重要です。
Google AnalyticsやSearch Consoleなどのツールを活用して、今のオウンドメディア運営は適切なのか定期的に確認・調整することで、オウンドメディアの集客アップにつながる運営ができるでしょう。
「誰に、何を伝えるメディアなのか」が重要
オウンドメディアで集客を行うためには、さまざまな方法が考えられます。例えば、記事コンテンツはユーザーの検索意図をしっかり把握して記事反映させることでSEOの評価を得ることができますし、SNSや動画など記事以外のコンテンツも有効な場合があります。
ですが、オウンドメディア自体のサイト構造やドメインパワーなどの内部施策や被リンクなどの外部施策でマイナスに働いている要素があるかもしれないので、定期的に確認・調整することも集客アップには必要です。
そして、何よりも重要なのはペルソナの設定です。誰に対して、何を伝えたいのかを考えないと、せっかく作ったコンテンツも十分な効果を生み出しません。まずはペルソナ像を設定し、それを元にオウンドメディアの方向性を決めていくと良いでしょう。