【アクセス数増加?!】オウンドメディアのSEO対策方法をご紹介

集客やブランディングなどの効果を期待して、様々な企業で取り入れているのが「オウンドメディア」です。

しかし、その効果を最大限発揮するためには、ユーザーがオウンドメディアに訪れてくれなければなりません。

そのため、多くのユーザーをオウンドメディアに呼び込む必要があります。

そこで、ユーザーを呼び込む手段として重要になるのが「SEO対策」です。

SEO対策を行うことで、より多くのユーザーにオウンドメディアを見てもらうことができるようになり、集客やブランディングといった目的を達成することができるようになります。

この記事ではオウンドメディアの効果を最大限発揮するために必要な「SEO」について解説をしていきます。

この記事でわかること

  • SEO対策とはなにか
  • オウンドメディアのSEO対策の具体的な方法について

もくじ

SEO対策で重要になる基本的な考え

具体的なSEO対策のやり方を解説する前に、SEOで重要になる基本的な考え方について、いくつか解説をしていきます。

すべてはユーザーファーストから始まる

SEO対策というと、キーワード選定や共起語などの具体的な施策が大事であると考えてしまいます。

しかし、これらも大事ですがそれ以前にもっと重要な考えがあります。

それが、ユーザーファーストというものです。

なぜかというと、コンテンツというのは「ユーザーに価値を提供する」ためにあるものであり、SEO対策というのはそのための手段としてあるからです。

実際、次の項目で詳しく解説しますが、Googleは次のことを言っています。

「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。」

つまり、これはユーザーファーストが重要であるということを示しています。

そのため、上位表示する記事を作成するためにはSEO対策も重要ですが、それ以前に「ユーザーにきちんと価値提供できているのか?」というユーザーファーストの視点を持って作成することが重要になります。

Googleが掲げる10の真実

次に重要となるのは、「Googleが掲げる10の真実」になります。

これは、Googleが公式で発表している内容であり、この内容を知ることでSEO対策の本質を理解することができるため紹介をします。

ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。

つまり「ユーザーファースト」が重要であるということです。

「ユーザーにきちんと価値提供ができているか?」という視点を持ってコンテンツを作成することで、評価されるコンテンツを作成することができます。

1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。

様々な情報が記載されたサイトよりも、一つのジャンルについて深堀しているサイトの方が「専門性」が高まるため評価されやすいということを示唆しています。

そのため、複数の商品などを取り扱っている企業であれば、商品ごとにページやサイトを設けることによって、より評価されやすくなるようにするといった対策方法が考えられます。

遅いより速いほうがいい。

後述しますが、ページの表示スピードもSEO対策では重要と考えられています。

その方が「ユーザーにとって得」だからです。

このように「遅いより速い方がいい」という理念が示している通り「速さ」という点も重要な評価基準になります。

ウェブ上の民主主義は機能する。

要は「被リンク」のことを表しています。

記事が様々なサイトで引用されるということは、言い換えればそれだけ「良質なコンテンツ」であると評価されているといえるからです。

そのため、「被リンク」は検索順位に影響を与えます。

情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。

現在は、パソコン以外にもスマホやタブレットなどの様々なデバイスを使って検索を行います。

そのため、パソコン以外にもスマホやタブレットでも見やすいデザインでサイトを作成することが重要になります。

これも後述しますが、端的に言えば「レスポンシブデザイン」が重要であるということを表しています。

悪事を働かなくてもお金は稼げる。

SEO対策はホワイトハットSEOとブラックハットSEOという種類に分けられます。

それぞれの意味は以下に示している通りです。

ホワイトハットSEO:検索エンジン(Googleなど)の推奨するルールに沿ってウェブサイトや記事を作成すること。

ブラックハットSEO:検索エンジンが推奨していないルールでサイトや記事を作成すること。

例えば、「被リンク」でいうと

・良質なコンテンツを作成した結果、様々なサイトで引用(被リンク)を得ることができた=ホワイトハットSEO

・複数のサイトを作成して、被リンクを大量に設置して「自作自演」をする=ブラックハットSEO

といった形になります。

当然、不正をすれば検索順位が圏外になるといったリスクがあります。

つまり「悪事を働かなくてもお金は稼げる。」というのは言い換えるとSEO対策においては「不正をするな」という「警告」でもあると言えます。

世の中にはまだまだ情報があふれている。

ここから先の項目についてはSEO対策という観点では関係の薄い内容になるため簡単に紹介していきます。

「世の中にはまだまだ情報があふれている。」というのは、世の中にはユーザーの知らない情報が溢れており、それら情報がユーザーに届くように検索エンジンの開発をしていくということを示しています。

情報のニーズはすべての国境を越える。

意味はそのままの通り、すべての国に情報のニーズはあることを示しています。

実際、海外のWebサイトを閲覧したとき、日本語に翻訳されて表示されたという経験があるかと思いますが、これはまさに「情報のニーズはすべての国境を越える。」を体現している機能であると言えます。

スーツがなくても真剣に仕事はできる。

これも記載している通りの意味になります。

すこし抽象化して言えば、常識にとらわれないことで、独創的な解決策などの新たな価値を創出することが重要であることを示しています。

「すばらしい」では足りない。

素晴らしいで満足せず、よりもっと価値提供できるサービスを生み出すことが重要であるということを表しています。

実際に、定期的に検索エンジンのアップデートを行ったり、様々なサービスを開発しては提供しているのはこの理念が表していることを体現していると言えます。

以上のように「Googleが掲げる10の真実」を知ることでSEO対策の本質を理解することができます。

また、自分の知らないSEO対策の方法について聞いたときに、この「Googleが掲げる10の事実」のどれに当てはまるのかを考えることで理解の手助けをするといった使い方もできるので是非覚えておきましょう。

引用元:「Google が掲げる 10 の事実」

E-E-A-Tを意識する

「ユーザーファースト」「Googleが掲げる10の真実」に続いて、重要な考えとして「E-E-A-T」という概念があります。

E-E-A-Tとは、Googleの検索品質評価ガイドラインで定義している「ウェブサイトの評価基準」のことです。

つまり、良い評価を得るためにはこの「E-E-A-T」がどのようなものなのかを知る必要があるということになります。

では具体的に「E-E-A-T」とは何かというのを解説すると、「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」4つの観点からウェブサイトを評価しているというものになります。

それぞれの頭文字から「E-E-A-T」と命名されています。

ここから先は4つの観点について詳しく解説していきます。

Experience(経験)

コンテンツ(記事)を作成している執筆者本人が、その内容について「経験」があるかどうかを評価基準にしているということです。

なぜならば、実際に経験していない人よりも、経験をした人の方が「信憑性」が高いからです。

食レポで例えると分かりやすいかと思います。

ある飲食店のランチメニューについて、実際に食べたことがない人が情報を収集して書いた記事よりも、実際に現地に行って食べた本人が書いた記事の方が信憑性は高くコンテンツの質としても高くなるというのは理解できるかと思います。

そのため、その「経験」という評価基準が重要になるのです。

Expertise(専門性)

コンテンツ(記事)を作成している執筆者本人が、その内容について高い知識やスキルを持っているかどうかを評価基準にしているということです。

つまり、「専門家」が作成したコンテンツ(記事)の方が評価されやすいということを示しています。

実際、あるトピックについて相談をしたいと思ったときに、素人とそのトピックについての専門家のどちらかに相談をしたいかといわれると、後者と答える人の方が多いかと思います。

つまり、専門家であるということは、その時点でコンテンツの質をある程度担保できている可能性が高いと判断していることになります。

そのため「専門性」の高さがコンテンツの評価基準において重要であるということを示しているのです。

Authoritativeness(権威性)

感覚的には「専門性」と少し似たような意味合いになるため、「権威性」と「専門性」の違いが少し分からないという人もいるかもしれません。

「権威」というのは簡単に言うと、ある分野において優れていると「一般的に認められている」ことを言います。

つまり「権威性」というのは、ウェブサイトやコンテンツが「第三者」によって優れたものであると認められているかどうかということを意味します。

例えば、口コミが分かりやすいです。

あるお店や商品について、口コミが全くないものと、高評価の口コミがある程度ついているものがあった場合、後者の方が信憑性は高いと判断する人が多いでしょう。

なぜかというと、口コミという「第三者」による評価がついているからです。

被リンクの多いサイトやコンテンツが評価されるのも同じロジックです。

つまり、「有益なコンテンツ」であると「第三者」によって判断されたため引用されているということです。

これが「権威」があるということになります。

Trustworthiness(信頼性)

言葉の通り、そのサイトやコンテンツ、もしくは運営者や執筆者が信頼できるかどうかを基準に評価をしているということです。

例えば、SSL化(URLをhttps)していないサイトの場合は、第三者に個人情報を取られる危険性があるため信頼性の低いサイトと評価されてしまいます。

また、それ以外にも、嘘の情報を記載する。

他のサイトの内容をそのままコピーして記事を公開するといった場合も信頼性が低いと判断されます。

このように、「信頼性」も重要な評価基準になります。

「E-E-A-T」の各項目はお互いに密接に関係している

「E-E-A-T」の各項目は、独立したものではなくお互いに密接に関係しています。

例えば、「専門性」が高ければそれに比例して「権威性」も高まります。

なぜならば、「専門性」が高いということは「質の高いコンテンツ」である可能性が高いため、被リンクを獲得しやすくなります。

その結果「権威性」が高まるということです。

他にも、「経験」があれば当然、未経験よりも情報量は多くなるため、「専門性」が高まりますし、実際に経験があるということで「信頼性」を高めることにもつながります。

また、「専門性」が高く「権威性」も高いということも「信頼性」の向上にもつながります。

このように、それぞれの項目は密接に関係しているため、それぞれの項目を個別にみるのではなく、お互いの関係を意識してコンテンツを作成していく必要があります。

以上の内容がSEOにおいて重要な考え方になります。 これらの考え方を念頭に置いてSEO対策をしていく必要があります。

SEO対策の全体像

次に、SEO対策の全体像について解説をしていきます。 全体像を把握することで、よりSEO対策の方法について理解を深めることができるようになるからです。

そのため、具体的なSEO対策を解説する前に、まずは全体像の解説をしていきます。

そもそもSEO対策とは何か?

SEOとは「Search Engine Optimization」の略であり、意味は「検索エンジン最適化」です。

あるキーワードで検索したときに、Webページが上位に表示されるように「最適化」することで、Webページにたくさんの人が訪れるようにすることが目的になります。

ページが上位表示されると、ユーザーの目に留まる数が増えるため、その分ページに流入してくる人が増えるからです。

つまり、SEOとはWebページが上位表示されるように「最適化」することを言い、そのための「施策」をすることを「SEO対策」といいます。

外部施策と内部施策

「SEO対策」は大きく分けると「外部施策」と「内部施策」に分けられます。

外部施策とは、被リンクを集めるなどといった、自社サイトの外側からSEO対策をすることを言います。

反対に、内部対策とは、サイトの構造やコンテンツの内容といった、自社サイトの内部に対するSEO対策のことを言います。

要は、「自社サイト内だけで完結するかどうか」というところが違いになります。

そして、SEO対策では基本的に「内部施策」を注力して行います。

なぜならば、「内部対策」を行って「有益なコンテンツ」を作成することが、被リンク獲得につながるからです。

つまり、「内部施策」を通して「外部施策」を行うイメージです。

そのため、この記事で紹介するSEO対策は主に「内部対策」の内容であるということを念頭においてください。

テクニカルSEOとコンテンツSEO

先述した通り、SEOは「内部施策」と「外部施策」に分けられます。

そして、さらに「内部施策」については「テクニカルSEO」と「コンテンツSEO」に分類できます。

テクニカルSEOとコンテンツSEOの違いは、「誰に対する対策」なのかで分けられます。

具体的には、以下のように分けられます。

テクニカルSEO:「クローラー」といった検索エンジンに対する対策のこと。

コンテンツSEO:「ユーザー」に対する対策のこと。

つまり、「人」に対するものなのか?「機械(プログラム)」に対するものなのか?という違いになります。

それぞれ詳しく解説していきます。

テクニカルSEOとは

先述した通り、テクニカルSEOは「クローラー」といった検索エンジンに対する対策のことを言います。

もっと具体的に言えば、「クローラー」がWebサイト内を巡回(クローリング)しやすい環境を整えてあげることで正しく評価を得られるようにする対策のことです。

ではなぜこのような対策が必要になるのかというと、検索エンジンにWebページが表示されない状態になってしまい、その結果「集客」ができないという状況に陥る可能性があるからです。

なぜそうなるのか具体的な仕組みについて解説していきます。

検索エンジンには「クローラー」と呼ばれるロボットがいます。

「クローラー」の役目は、各Webページを巡回(クローリング)しテキスト・動画・画像などのコンテンツの情報を集めることです。

集めた情報は、検索エンジンのデーターベースに「登録」されます。

この検索エンジンのデーターベースに登録されることを「インデックス」といいます。

その後、インデックスされた情報をもとに「ランキング(評価)」を行うのです。

その結果、検索エンジンで検索をしたときにWebページが表示される仕組みになっています。

つまり、Webページは「クローリング」「インデックス」という手順を経て検索エンジンに表示されるのです。

では、もし適切にクローリングされなかったらどうでしょうか?

そうなると、Webページが検索エンジンに表示されなくなってしまうため、ユーザーがWebページに流入してこないことになります。

つまり、「集客」ができないということです。

そのため、テクニカルSEOをしっかりと行う必要がということになります。

コンテンツSEOとは

先述した通り、コンテンツSEOは「人」に対する対策のことを言います。

具体的には、検索ユーザーにとってわかりやすく有益なコンテンツを作成することを言います。

ここでいう「有益なコンテンツ」とは、以下のことを示します。

・ユーザーの知りたいことに対して、適切に回答をしているコンテンツ。つまり検索意図に沿ったコンテンツのこと。

・分かりやすく、情報が網羅的であること。

・読みやすく、理解しやすい構成や内容になっている。(可読性が高い)

等など、様々な要素を含めて「有益なコンテンツ」としています。

ただし、「有益なコンテンツ」とは具体的な定義があるわけではなく、Googleも「この基準を満たしたコンテンツが有益なコンテンツである」といった明確な答えは話していません。

そのため、明確に「有益なコンテンツ」とはこういうものであるという明確な基準はないということは念頭においてください。

とはいえ、具体的な基準が分からなくても、有益なコンテンツがどういうものかを参考にする方法があります。

その方法については、具体的なSEO対策の方法を解説する項目で話していきます。

以上が、SEO対策の全体像になります。

ステップ1.SEOに強いオウンドメディアの事前設計・構築の仕方

SEOに強いオウンドメディアを構築するためには、事前の設計が重要になります。

そのため、ここではSEOに強い設計と構築の仕方について解説していきます。

オウンドメディア構築の目的を明確化する

まずは、オウンドメディアの設計に入る前に、そもそもオウンドメディアを構築する目的を明確化することが重要になります。

なぜなら、オウンドメディアは様々な役割を持たせることができるため、目的を決めずにあれこれと施策を打ってしまうと、人的リソースや費用を無駄にしてしまう可能性があるからです。

具体的には、アクセスを集める以外にも「ブランディング」やメルマガ登録フォームを設置して「メールマーケティング」を行うといったことや、ホワイトペーパーやLPを設置してリード獲得や商品の購入・問い合わせにつなげるといったように様々な機能を持たせることができます。

そのため、オウンドメディアを構築する目的を明確にしておかないと、サイト全体の設計がブレてしまい、効果的な施策を打てないばかりか、無駄なコストを支払う羽目になります。

そうならないためにも、目的を明確化しておくことが重要になります。

マストキーワードを設定する

マストキーワードとは、「自社として上位を狙わなければいけないキーワード」のことです。

例えば、転職支援事業を行っている企業であれば、「転職」というキーワードはマストキーワードになります。

順番としては、オウンドメディアの設計・構築の次にある「コンテンツ作成」の段階で設定しても問題はありません。

しかし、設計の時点で設定をしておくことで、次の項目で解説する「サイト・ディレクトリ構造」を考えるときに、記事のカテゴリーを事前に設計できます。

そうすることで後になって、カテゴリーを作るためにサイトの改修をするという手間を省けるという利点があります。

サイト・ディレクトリ構造を考える

Webサイトにおけるディレクトリ構造とは、サイトの階層構造のことを示しており、簡単に言うと「サイトの構造」のことです。

会社内のフォルダ分けをイメージしてもらえればわかりやすいかと思います。

Webサイトもこれと同じように、以下図のように階層構造の形になっています。

サイト構造を考えるときのポイントとしてはなるべく階層は浅くなるように設計をすることです。

そうすることで、構造がシンプルかつ分かりやすい設計になるからです。

このように、サイト構造を事前に設計しておくことでスムーズにオウンドメディアを構築することができます。

XMLサイトマップを設置する

XMLサイトマップとは、クローラーにWebサイト内にどのようなページがあるかを知らせるためのファイル(sitemap.xml)のことです。

XMLサイトマップを作成してクローラーに送信することによって、インデックス登録を促すことができる効果があります。

それによって、早い段階でインデックス登録を行うことが可能になります。

特に、オウンドメディアを構築したばかりの場合、インデックス登録までに時間がかかります。

なぜなら、クローラーはインターネット上にあるWebページのリンクをたどって情報を集めるため、作成したばかりのサイトの場合、被リンクはまだなくクローラーに発見されるまでに時間がかかってしまうからです。

クローラーに発見されるのが遅くなるということはつまり、インデックス登録されるまで時間がかかることを示しています。

インデックス登録が遅くなるということは、検索結果に記事が表示されないということになりますので、その間はアクセスを集めることができません。

つまり、インデックス登録がされない間は、コンテンツは何も効果を生み出していないことになります。

そのため、なるべく早い段階でインデックス登録を促すためにも、XMLサイトマップを設置する必要があるということです。

パンくずリストを設置する

パンくずリストとは、ユーザーがWebサイト内のどこの位置にいるかを示すナビゲーション機能のことです。

Webページの上部に「TOPページ>コラム>SEO」といったような表記を見たことがありませんか?

これがまさに「パンくずリスト」です。

パンくずリストを設置することによって、ユーザー利便性を高めるだけではなく、クローラーがサイト内を巡回しやすくなるという効果もあります。

そのため、パンくずリストを設置することを推奨しています。

モバイル対応

スマートフォンの普及に伴い、現在はパソコンだけではなくスマートフォンなどのモバイル端末からいWebサイトを閲覧するユーザーが増えました。

むしろパソコンよりもスマホからWebサイトを閲覧するユーザーの方が多いといっても過言ではありません。

そのため、スマホでも見やすいようなサイトを作成することが重要になります。

実際、Googleは2016年の11月にモバイルファーストインデックスを導入しました。

これにより評価対象がPC版のページからモバイル版のページに変更になったのです。

つまり、モバイル版のページの重要性が上がったことを示しています。

そのためモバイル対応をすることも重要になります。

表示速度が早くなるようにする

ページの表示速度が遅いと、ユーザーはそれだけで離脱をしてしまいます。

また、2018年の7月に行われたスピードアップデートにより、モバイルページの表示速度が順位に影響するようになりました。

そのため、ページの表示速度が早くなるようにすることが重要になります。

具体的な施策としては、画像を圧縮して容量を抑える。

不要なCSSを消去する。

といったことが挙げられます。

実際に自社のサイトのページ速度を図る場合は、Googleが提供している、Pagespeed Insightsで測定できます。

また、改善内容も表示してくれるので、ぜひご活用ください。

紹介サイト:「Pagespeed Insights」

以上のポイントを押さえて設計と構築を行っていきましょう。

ステップ2.上位評価を狙う記事コンテンツの作成方法を解説

オウンドメディアの設計・構築が完了したら、次のステップは「コンテンツ作成」になります。

しかし、ただ闇雲に記事を書いても、上位表示をすることは難しいです。

そのため、上位表示を狙うための記事の作成方法について解説をしていきます。

コンテンツ(記事)制作全体の流れ

まずは具体的な、中身の解説に入る前に、コンテンツ制作をするときの全体の流れを解説強いていきます。

流れは以下になります。

  1. ターゲット(ペルソナ)を設定する
  2. キーワードの選定を行う
  3. 記事構成(アウトライン)を考える
  4. 執筆

という流れになります。

この流れに沿って作成を進めることによって、スムーズかつある程度質の高いコンテンツを作成できるようになります。

次の項目からそれぞれの詳しい内容を解説していきます。

ターゲット(ペルソナ)を設定する

まずはターゲット(ペルソナ)の設定を行います。

なぜかというと、同じトピックでもユーザーによって「何を伝えるか」が変わるからです。

たとえば、ある程度知識量のあるターゲットを想定している場合は、専門用語は通じるので細かい説明は省略できますが、知識量が少ないターゲットに設定した場合には、専門用語はできるだけ避ける、もしくは用語の意味について補足を入れるなどする必要があります。

このように、同じトピックでもターゲットによって文章が変わるため、ターゲットを設定しておくことは重要になります。

ターゲット設定のポイントとしては「悩み・問題点」に焦点を当てて設定をすることが重要になります。

つまり、どのような「悩みや問題点を抱えている」ユーザーなのかということに焦点を当てるということです。

なぜならば、ユーザーは「悩み・問題点」を解決するために情報収集をしているからです。

そのため、悩み・問題点に焦点を当ててターゲットの設定を行うことが大事なポイントになります。

キーワードの選定を行う

どのようなキーワードでコンテンツを作成するのかを決めるために、キーワードの選定をします。

キーワードの選定についてはさらに細かい手順があるため、詳しく解説していきます。

メインキーワード・サブキーワードを洗い出す

キーワード選定でまず行うのは、メインキーワード・サブキーワードの洗い出しです。

メインキーワードとは、ターゲットと設定したユーザーが検索してくると予想されるキーワードのことを言います。

オウンドメディアの設計で行った、「マストキーワード」と似ていますが若干の違いがあります。

マストキーワードは「自社として上位を狙わなければいけないキーワード」に対して、「メインキーワードは「実際にこれから取り組んでいくメインのキーワード」のことを指します。

例えば、転職支援事業を行っている企業であれば、マストキーワードは「転職」というキーワードになります。

しかし、「転職」というキーワードは、競合もたくさんおり上位表示が難しいキーワードになります。

そこで、競合調査などをした結果まずは「転職 サイト」というキーワードから狙った方が良いと結論が出たとしましょう。

この時のメインキーワードが「転職 サイト」になります。

このようにマストキーワードは自社として最終的に上位を狙わなければいけないキーワードになりますが、メインキーワードはその時の状況などを加味して変化していくものになります。

メインキーワードが決まれば、次にサブキーワードの洗い出しを行っていきます。

サブキーワードとは、端的に言えば「関連キーワード」のことです。

上記の例で言えば、メインキーワードが「転職 サイト」になりますが、サブキーワードは「転職 サイト ○○」というキーワードになります。

検索ボリュームを確認する

メインキーワード・サブキーワードの洗い出しと同時に行うのが「検索ボリュームの確認」です。

なぜなら、検索ボリュームがなければユーザーが流入してこないということを意味しているからです。

例えば、あるキーワードについて、リソースを最大限かけ、最高品質のコンテンツを作成できたとします。

しかし検索ボリュームが0であれば、ユーザーは一切流入してこないため、かけたリソースが無駄になります。

そうならないためにも、検索ボリュームを確認する必要があります。

ただし、ここで注意しておきたいのは、検索ボリュームが少ないこと自体は問題ではありません。

検索ボリュームが少なくても、コンバージョンに繋がりやすいキーワードであれば対策する必要があるからです。

そのため、検索ボリュームが少ないから対策をしないと即判断するのではなく、成果につながりやすいキーワードかどうかを念頭に置いて判断を行ってください。

共起語を洗い出す

メインキーワード・サブキーワードの洗い出しが出来たら、次に行うのが共起語の洗い出しです。

共起語とは、キーワードと関連性が高く、一緒に使われやすいワードのことを言います。

例えば、「転職」であれば、「キャリア」「スキル」「エージェント」といったような語句が良く使われます。

共起語の洗い出し方については、ツールを使うことをお勧めします。

無料だと回数制限等がありますがラッコキーワードがおすすめです。

また、このツールは関連キーワードの洗い出しにも使えます。

紹介サイト:「ラッコキーワード」

記事構成(アウトライン)を考える

ターゲット設定とキーワード選定を終えたら、次は実際に記事の構成(アウトライン)の作成に入ります。

アウトラインとは簡単に言えば、目次のことです。

記事全体の構成をどのようにすればユーザーに伝わりやすいのかを考えて作成をしていきます。

アウトライン作成のポイントについて次の項目から解説していきます。

検索意図を考える

アウトラインを考える際には、そのキーワードの検索意図を考えます。

検索意図とは、ユーザーがどのような意図を持って検索をしているのか?ということです。

要は、ユーザーが検索をする目的のことを示しています。

ユーザーはどのような目的でそのキーワードを検索しているのかを知ることで、アウトライン作成の際の参考になります。

例えば、「転職 サイト おすすめ」であれば、ユーザーの検索意図は「転職を検討しているがどのサイトを使えばいいのかを知りたい」ということになります。

あとはこの検索意図に合わせてどのような構成(アウトライン)であればユーザーの検索意図を満たせるのか?というのを考えていくことで良質なコンテンツを作成することができるようになります。

上位表示されている競合サイトを調査する

アウトラインを考える際には、上位表示されている競合サイトを調査することもポイントの一つです。

上位表示されているということは、つまり「有益なコンテンツ」であると評価されているということになります。

そのため、上位表示されているコンテンツを調査することによって、「有益なコンテンツ」とはどのような構成になっているのかを知ることができます。

先述した通り、「有益なコンテンツ」というのは具体的にどのような基準なのかは決まっていないのが現状ですが、上位表示されているコンテンツを参考にすることである程度の推測を行うことができます。

この方法を使うことで、アウトライン作成の参考になります。

具体的なやり方としては、上位表示されているサイトの目次を確認して、「共通して入っている項目」については必ずアウトラインに含めるようにします。

なぜならば、上位表示で共通してその項目が入っているということは、上位表示するためには最低限その項目を入れなければ上位表示できないことを意味しているからです。

そのため、上位表示されている記事のアウトラインを確認して、共通して入っているトピックや項目については入れるようにしてください。

サジェストキーワード(関連キーワード)をアウトライン含める

アウトライン作成の3つ目のポイントとしては、各項目のタイトル(H2タグやH3タグなど)にはサジェストワードを入れるようにしてください。

そうすることで、そのサジェストワードで検索したユーザーからの流入も期待できるようになるからです。

それにより、より多くのユーザーからのアクセスを集めることが可能になります。

オリジナルコンテンツを入れる

最後のポイントとしては、オリジナルコンテンツを入れるようにすることです。

独自コンテンツとも言いますが、これを含めることによってより評価されるコンテンツになるからです。

オリジナルコンテンツとは具体的にどのようなものを指すのかというと、「自身の体験談」「自社の事例」「独自の調査結果」「執筆者自身の観点」などが含まれているコンテンツのことを言います。

これらが含まれるように、アウトラインを作成しておくことで、より良い評価を得られるようになります。

文章を作成するときのポイント

アウトラインを作成したら、いよいよ執筆の段階に入ります。

ここでは、文章を作成するときのポイントを一つ紹介します。

PREP法を使う

文章を作成するときにはPREP法を使うことをお勧めします。

PREP法を使うことで読者にわかりやすい文章を書けるようになるからです。

PREP法とは具体的にどのようなものなのかというと以下の流れで文章を書くことで伝わりやすい文章が書けるようになるというものです。

1.Point:結論

2.Reason:理由

3.Example:具体例

4.Point:結論

このように、文章を作成するときにはPREP法を意識して書くことで伝わりやすい文章を書けるようになります。

ステップ3.さらにSEOの評価をよくするためのオウンドメディア運用のポイント

オウンドメディアを立ち上げて、記事を執筆して公開するだけで終わりではありません。 さらにSEOの評価をよくするためには、「運用」が重要になってきます。 ここでは、運用のポイントを解説していきます。

分析ツールで数値を確認して効果測定をする

運用のフェーズでは分析ツールを使って数値を確認することが重要になります。

数値確認を行うことで、改善点や課題を洗い出すことができるからです。

例えば、流入数は問題ないがCVRが低いといった場合には、LPの内容が悪いといった仮説が挙げられます。

そのため、LPの改善を行うといったように、数値をもとに仮説と改善策を出すことが可能になります。

反対に、もし分析ツールなどで数値による効果測定を行っていない場合には、何が問題でどのような改善施策を打てばいいのか分からないといった状況に陥ります。

このようなことを起こさないためにもしっかりと分析ツールを使って数値確認を行っていく必要があります。

分析に使えるSEOツールを紹介

最低限導入しておきたい、分析に使えるSEOツールを2つ紹介します。

まず一つ目が、Google Search Consoleです。

Googleが無料で提供しているツールであり、どのようなキーワードで流入しているのか。

表示回収は流入数といった数値を確認することが可能です。

紹介サイト:「Google Search Console」

次に紹介するツールはGoogle Analyticsです。

こちらもGoogleが無料で提供しているツールで、アクセス数のほかに、流入経路やサイト内でのユーザーの行動を見ることができます。

紹介サイト:「Google Analytics」

以上2つは最低限そろえておきたいツールになります。

記事を定期的にリライトする

運用のフェーズでは、記事を定期的にリライトすることも重要です。

リライトとは、すでに公開している記事の加筆修正を行うことをいいます。

記事は一度作成すればそのまま放置してもアクセスを稼いできてくれるわけではありません。

また、時間が経つにつれて記事内の情報が古くなる場合もあるため定期的なリライトが必要になるのです。

リライトを行うことで、低下した流入数を回復させる効果や、もともと流入数が伸びていなかった記事の数値を改善させる効果があります。

そのため、数値を確認しながら定期的にリライトを実施することが重要になります。

このように、記事公開後も定期的に数値分析をして手入れをすることによってさらにSEOの評価を上げることができるようになります。

オウンドメディアの構築と運用は専門家に相談しよう

ここまでで、SEOの基本的な考え方から具体的な施策内容について紹介してきました。

しかし、ここまで読み進めてきたのならば実感しているかと思いますが、オウンドメディアの構築と運用には専門的な知識が必要になります。

そのため、ノウハウを持っていない場合は、専門家に相談するのが最も良い選択です。

ここで解説したSEO施策は”ほんの一部”

ここで紹介したSEOの施策はほんの一部であり、本格的にSEO対策を行う場合には、もっと多くの知識が必要になります。

そのため、この記事で紹介した施策をすべて行っても、実際にはまだ足りない部分はたくさんあります。

オウンドメディアの設計・構築以前に「戦略」が勝つためにも重要

アクセスを集めるだけならば「SEO対策」だけで十分ですが、記事に流入してきたユーザーの興味関心を高めて、コンバージョンにつなげるといった「成果につなげる」ためにはSEO以外にも「マーケティング」等の知識が必要になります。

どれだけアクセスを集めても「お問い合せ」や「資料請求」「受注」といった成果につながらなければ、記事作成にかかった時間や外注を行っていれば、それにかかった費用などが無駄になってしまう恐れがあります。

そのため、「成果につなげる」ためにはどのような「戦略」でオウンドメディアの設計・構築やコンテンツ制作をしていけばいいのか?という専門的なスキルや知識が必要になってきます。

オウンドメディア構築を相談するのも一つの手

以上のように、オウンドメディアで成果を出すためには、SEO以外にも様々な専門的なスキルや知識が必要になります。

そのため、もしノウハウを持っていない場合には専門家に相談するのも一つの手です。

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武井順一

記事の投稿者: 武井順一

Appmart制作Gの武井です。 ネットワークエンジニアとして働いたのちに、Web広告運用を経験。 Webマーケティングの世界に入りました。趣味は散歩やランニングです。

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