記事LPとは?通常LPとの違いや、書き方をご紹介

近年、閲覧中のページとは関係のない広告が表示され、見たいコンテンツの邪魔になる等の理由により、ネット広告に対する嫌悪感が強くなっています。

そうした中で、ページに自然に溶け込む形式であるネイティブ広告が台頭してきており、それに合わせた自然な形のLPとして、”記事LP”という手法に注目が集まっています。
とはいえ、「記事LPとはどのようなもので、従来のLPとは何が違うのか?」というように記事LPについて知らない方は多くいるでしょう。

この記事では、記事LPとは何か?通常のLPとの違いが分からないという方に向けて解説をしていきます。

この記事でわかること

  • 記事LPと通常LPとの違い
  • 記事LPを導入するメリット
  • 記事LPの構成と作り方

そもそも記事LPとは何か?

記事LPとは何か?通常LPとの違いを比較しながら解説します。

記事風のLPのことである

記事LPとは名前が示す通り、記事風のLPのことです。そのため通常LPとの違いとして、見た目が大きく異なるという点がまず挙げられます。

ではなぜ、記事風のLPを作成する必要があるのか?という疑問が出てくるかと思います。その理由は、通常LPとは、果たす目的が違うからです。

通常LPとは目的が違う

先述の通り、記事LPと通常LPでは目的が違います。

通常LPの目的は、商品・サービスの購入や申し込みです。そのため商品やサービスについて、全面的にアピールをするような構成になっています。

一方で記事LPは商品やサービスに対する興味関心を高めて、読者の興味関心を高めて遷移させることで、最終的なコンバージョン率を高めることが狙いです。

では、そもそもなぜ読者の興味関心を高める必要があるのでしょうか?
それは、主な流入元とターゲットとなるユーザー層が違うからです。
記事風の見た目でLPを作る理由にもつながります。

主な流入元とターゲットとなるユーザー層の違い

通常LPと記事LPでは、流入元が異なるため、ターゲットとなるユーザー層が変わります。

 

通常LPの主な流入元はリスティング広告 やディスプレイ広告になります。

リスティング広告とは、ユーザーが検索したキーワードに基づいて表示される広告です。

何かを知りたいと思って、能動的に検索をしているため、顕在層のユーザーになります。

 

ディスプレイ広告は潜在層~顕在層に向けて幅広く対応をすることができる広告ですが、ターゲティング設定や、リターゲティングといった機能を使って顕在層にアプローチができる広告になります。

通常LPでは、これら流入元から顕在層がページに訪れてきます。そのため、通常LPがターゲットとするのは、今すぐ悩みや問題を解決したいという、顕在層がターゲットとなります。

一方で記事LPの主な流入元はネイティブ広告です。

ネイティブ広告はリスティング広告とは違い、能動的に情報を検索するユーザーではなく、メディア内を回遊しているときに表示された広告に興味を持って流入をします。
そのため記事LPのターゲットとなるのは、悩みや問題点についてまだ明確になっていない潜在層になるという違いがあるのです。

興味関心の低い潜在層がターゲットになるため、通常LPのような広告色の強いページを訪れると、即離脱につながります。
また、ネイティブ広告はニュースや記事などのコンテンツの中に表示されるため、ユーザーは記事だと思ってクリックします。
そのような背景から、記事風のLPを作成する必要があるのです。

このように、記事LPと通常LPでは目的やターゲットとなるユーザーが違います。

記事LPを導入するメリット

ここからは、記事LPを導入することでどのようなメリットがあるのか?ということについて解説をしていきます。

広告感を薄めることができる

記事LPを導入することで広告感を薄めるメリットがあります。

この記事の冒頭でもお話をした通り、近年はユーザーの邪魔になるようなネット広告に対する嫌悪感が強くなっており、それに伴って少しでも広告感が強いと即離脱につながります。

記事LPは、記事を読む感覚で自然に訴求ができるため、通常LPに比べて広告感の薄いページになっています。
そのため、即離脱を防止して、最終的なコンバージョン率を高める効果があります。

潜在層にアプローチできる

先述した通り、記事LPがターゲットにしているのは潜在層です。
そのため、記事LPを導入することで潜在層に対してアプローチできるようになるメリットがあります。

顕在層に比べて、潜在層は対象となるユーザーの母数が大きくなります。言い換えれば、より多くのユーザーにアプローチできるということです。
つまり、顕在層をターゲットにした時と比べて、アプローチできるユーザーが多くなるというメリットがあるのです。

獲得数の増加を期待できる

  • 顕在層に比べて、より多くのユーザーにアプローチをかけられる。
  • ユーザーの興味関心を高めた状態でコンバージョンページに遷移できるため、CV率を高められる。

以上の点から、獲得数の増加を期待できるというメリットがあります。

このように、記事LPを導入することで様々なメリットがあります。

記事LPの構成や作り方

ここでは、記事LPの構成や作り方についてのポイントを解説。また、構成を考える上で参考になるテンプレートについてご紹介していきます。

いきなり商品やサービスを紹介しない

いきなり商品やサービスを紹介しないように注意しましょう。

記事LPに流入してくるユーザーは興味関心の薄い読者のため、ページを訪れた時点では、商品・サービス自体に興味はないからです。
そのため、ユーザーにとって興味のない内容を伝えてしまうと、「自分には関係のない記事である」と判断して即離脱してしまいます。

記事LPの目的は、あくまでも、商品やサービスに対する興味関心を引き上げてコンバージョンページに遷移させることです。
読者が記事LPを読み進めていくにつれて、興味関心が高まるような構成で制作してください。

ユーザーに共感する

先述した通り、ユーザーにとって興味のない内容を伝えると「自分には関係のない記事である」と判断して、離脱に繋がります。

では、どのようにして離脱を防げばよいのか?
ユーザーに共感をしていくような形で記事LPの構成を作ることです。

ユーザーに共感することで、「自分にとって関係のある記事である」という印象を与える効果があります。
それによって離脱を防ぎ、記事LPを読み進めてもらえるようになります。

構成テンプレート

以上のポイントを踏まえて構成を考えなければなりませんが、ゼロから構成を考えるのはなかなか難しいと思います。
そのため。記事LPの作成に当たって参考になる構成テンプレートを紹介します。

では、そのテンプレートとは何か?

PASONAの法則です。

神田昌典氏が提唱しているLPの構成です。元々は通常LPで使うことを想定したものですが、記事LPでも効果的な構成になっています。

構成とそれぞれの項目の意味を以下に示します。

  • Problem(問題):悩みや問題を提示
  • Affinity(親近感):悩みや問題点に対して共感
  • Solution(解決策):解決策(自社が提案する商品やサービス)を提示
  • Offer(提案):価格や特典などを提案
  • Narrow down(絞込):緊急性・限定性を伝える
  • Action(行動):CTAボタンを押すように行動を喚起

以上の構成に沿って記事LPを書くことで、ユーザーの悩みや問題点に共感をしながら解決策を提案する構成を作ることができます。

参照ページURL:【第一人者のコピーライティング技術100】人を動かす文章の構造「PASONAの法則」とは?

まとめ

以上が、記事LPについての解説と、記事LPの構成や作り方の紹介になります。
記事LPはこの記事で解説したように、LPとは目的や対象となるターゲットが異なります。
ここで紹介した内容を参考に、記事LPを作成していただければ幸いです。

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武井順一

記事の投稿者: 武井順一

Appmart制作Gの武井です。 ネットワークエンジニアとして働いたのちに、Web広告運用を経験。 Webマーケティングの世界に入りました。趣味は散歩やランニングです。

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