SEO対策では、サイトの流入数を増やすために、対策キーワードを選定し、それに基づいた記事制作が必要となります。しかし、どのように対策キーワードを選定すれば良いのかいまいちわからない方も多いでしょう。
そこで本記事では、事業会社のWeb担当者やSEOの初心者向けにSEO対策キーワードの選定方法や役立つツールについてご紹介します。
この記事でわかること
• SEO対策におけるキーワード選定の重要性
• SEO対策におけるキーワード選定のポイント
• SEO対策におけるキーワード選定に役立つツール
もくじ
SEO対策キーワードの重要性
SEO対策において、キーワード選定はSEOの成果を左右させる重要な要素の1つとなります。
SEO対策でキーワード選定を行う際に、サイトテーマと異なるキーワードで上位表示したとしても、CVが獲得できないケースも起こり得ます。また、このような状態で大量の資金を投下して記事を制作したとしても、SEO施策のROIの低下に繋がり、高い成果を見込めなくなるでしょう。SEO対策を行う場合には、自社サイトに合わせた適切なキーワード選定が大切です。
SEO対策のキーワード選定で抑えるべきポイント3点
SEO対策のキーワード選定においては、サイトテーマやターゲットを明確化したうえでのキーワード設計が不可欠となります。ここでは、SEO対策のキーワード選定のポイントについてご紹介します。
サイトのテーマや目標を明確化する
SEO対策においては、記事を作成する前にサイトテーマや目標を明確化することが不可欠です。サイトのテーマは自社サービス・商品などサイト内でアピールしたいものを打ち出すようなものになります。
一方、サイトの目標としては、認知獲得のためのサイトであればPV数、特定の商品に関するリード獲得であれば、問い合わせ数、ECサイトなどの商品を販売するサイトであれば、会員登録や商品購入がゴールとなり、サイトの目指すべき目標として設定することが可能です。
サイトのターゲットを明確化する
サイトのテーマが決まったら、サイトのターゲットを明確にしましょう。サイトのターゲットを明確化するためには、ターゲット情報に関する詳細な設計が必要であり、これはペルソナ(Perosona)と呼ばれます。
ペルソナは、年齢・性別、職業だけでなく、家族構成や趣味、行動特性、よく見るメディアなどを明確化したターゲット像を指します。
ペルソナを明確化することにより、SEOで狙うべきキーワードや検索意図が鮮明になり、制作する記事の質が向上しやすくなります。
キーワードの種類を理解する
対策キーワードは、明確化したターゲット像やターゲットが抱える悩みを元にカテゴライズすることが大切です。検索意図を元にしたキーワードには、以下の3種類のキーワードが存在します。
Doクエリ(取引型クエリ)
Doクエリとは、これから何かしらのアクションを取ろうとしているユーザーが検索するクエリを指します。ユーザーの行動状況から、すぐに取引が発生しやすく収益性の高いキーワードと言えます。
Knowクエリ(情報検索型クエリ)
Knowクエリとは、知識やノウハウを知りたいユーザーが検索するクエリを指します。価格や言葉の意味などが対象となり、コンテンツSEOで対象となるキーワードです。
Goクエリ(案内型クエリ)
Goクエリとは、特定のサービス・ブランド名をユーザーが検索するクエリを指します。サービス名で検索されることから、AmazonやYahooなどの指名検索が該当します。
SEO対策のキーワード選定の6つの手順
SEO対策を行う上では、戦略的なキーワード選定が必要です。ここでは、SEO対策におけるキーワード選定の6つの手順について詳しく解説していきます。
主軸キーワードを決める
まずは、サイトで狙うべき主軸キーワードを定めます。主軸キーワードを決める際には、キーワードの検索ボリュームやサイトテーマとの相性を考慮して決めることが大切です。
検索ボリュームが大きいキーワードの場合には、競合が多くなるため、簡単に上位表示できないため注意が必要となります。
キーワードのカテゴライズ
主軸キーワードを決めたら、各キーワードをそれぞれの意味ごとにカテゴライズします。カテゴライズを行うことで、記事コンテンツを整理できるだけでなく、Googleにサイトコンテンツを適切に理解させる上でも役立ちます。
検索ボリュームの確認
キーワードのカテゴライズが完了したら、各キーワードの検索ボリュームを調べ、突合しましょう。対策キーワードの優先順位付けを行う際に役立ちます。
検索意図を記載
各キーワードの検索意図を記載しましょう。前述のように検索意図は3種類存在し、各キーワードがどの検索意図を持つキーワードかを1語ずつ丁寧に精査していきましょう。
キーワード競合性を確認
キーワードの競合性も記載が必要です。キーワードの競合性はGoogleキーワードプランナーを活用することで、「高・中・低」の3段階で出力されます。
キーワードの競合性はGoogle広告における広告出稿数を元に算出されているため、収益性の高いキーワードであるほど、競合性が高くなります。
キーワードの優先順位付け
最後に、対策すべきキーワードの優先順位付けを行いましょう。今まで整理してきた、それぞれの指標を次のように評価し、最も対策が必要なキーワードを可視化していきましょう。
- <優先すべき要素>
- 検索ボリュームが高い
- Doクエリ(ECサイトなど)
- Knowクエリ(PV数獲得が目的の場合)
- 検索ボリュームが高い
SEO対策のキーワード選定に役立つツール
SEO対策を行う上で、専門ツールを活用することで効率的に情報収集することが可能となります。ここでは、SEO対策のキーワード選定に役立つツールについてご紹介します。
ラッコキーワード
ラッコキーワードは、ラッコ株式会社が提供する無料のサジェストキーワード抽出ツールとなります。
キーワードを入力するだけで、GoogleやBingなどの検索エンジンの全サジェストキーワードを抽出することが可能となります。SEO対策で記事制作を行う上でも、対策が必要な掛け合わせキーワードを抽出できることから、多くのSEO担当者が利用するツールとなります。
Google広告 キーワードプランナー
キーワードプランナーは、Google広告の補足機能であり、キーワードの検索ボリュームを抽出するツールとして利用されます。
Google広告で広告を出稿していない状態で利用する場合には、検索ボリュームの詳細な数値が見ることができません。よって、詳細な数値を見る場合には実際に広告を少額でも運用する必要があるため、注意しましょう。
まとめ
本記事では、SEO対策におけるキーワード選定の方法をお伝えいたしました。まずはキーワード選定の上で押さえるべきポイントを踏まえて、手順を追って選定しましょう。サイトテーマとなるキーワードをしっかり分析し、CVが獲得できるキーワードを見つけてください。
SEO対策に関して、こちらにまとめていますので、是非ご覧ください。