SEO評価を高めるのに外部対策は欠かせません。しかし、「外部施策はどのようなことを行えばいいのかいまいちわからない」という方も多いでしょう。そこで本記事では、SEOの外部施策の概要やポイントについて詳しく解説していきます。
この記事でわかること
• SEOの外部施策の概要
• 被リンク獲得の方法とポイント
• サイテーション獲得の方法とポイント
• 外部施策に有効なツール
もくじ
SEO対策における外部施策とは?
SEO対策でよく耳にする外部対策とは、自身のWebサイトを外部のサイトから評価してもらうための施策です。主な施策としては、被リンクの獲得やサイテーションの獲得が挙げられます。
SEO対策に外部対策が必要な理由
検索エンジンがWebサイトを評価をする際に重要視するのが、外部からの評価です。検索エンジンは、他サイトから評価が高いWebサイトを上位に表示する傾向があります。
これは「素晴らしい論文は多くの論文から引用される」という仕組みと似ています。では、ネットの世界でどのように外部からの評価を判断するのでしょうか。
それが、
・被リンク
・サイテーション
の2つです。
SEOの外部対策は被リンクとサイテーション獲得が重要
SEO対策は、いかに検索エンジンに自社サイトを評価してもらえるかが鍵を握ります。
その中でもSEOの外部対策は、検索エンジンからの評価を「被リンク」と「サイテーション」獲得によって向上させるのが目的です。
被リンクとは
被リンクとは、外部サイトに貼られたから自社サイトへのリンクのことです。バックリンクやinbound linksとも呼ばれますが、被リンクだけ覚えて置けば問題ありません。
被リンクの重要性は「Googleが掲げる10の事実」でも言及されており、SEO対策において欠かせないものとなっています。被リンクの数が多く、かつ質が高いサイトを検索エンジンは高評価します。
例えば、歯ブラシの専門サイトが、歯科医院や医療機関からの被リンクを多数獲得している場合、検索エンジンは歯ブラシ専門サイトを評価し、各コンテンツが上位表示されやすくなります。
一方、被リンクが多くても自社サイトと関係のない業界からの被リンクがあまりにも多いと評価に繋がらない場合があります。
以上から、被リンクによる検索エンジンからの評価を高めるには、自社サイトと関連のある権威性の高いサイトに、いかに自社サイトのリンクを貼ってもらえるかどうかがポイントです。
サイテーションとは
サイテーションとは、ネット上で企業の名前や電話番号、サイト名などが言及されることです。
他のサイトでの言及だけでなく、SNSなどさまざまなオンライン上のチャネルでの言及などがこれに当たります。自社サイトが多く言及されることで、指名検索が増えるなどSEO対策にも効果的だと言われています。
SEOにおける外部対策の被リンク獲得方法とポイント
検索順位を決める重要な要素となる被リンクは、どのように獲得すればよいのでしょうか。その方法とポイント・注意点を見ていきましょう。
被リンク獲得の方法
SEOの外部対策として、被リンクを獲得する方法は以下の通りです。
リンクを貼りたくなるような質の高いコンテンツを制作する
質の高いコンテンツの制作は、被リンクを獲得するもっともシンプルな方法です。質の高いコンテンツとは、
・ユーザーの課題を解決する
・最新の情報が掲載されている
・専門性の高い監修者がついている
・一次情報を扱っている
・独自性のある情報を掲載している
これらを満たすコンテンツです。上記の要素を満たすコンテンツを制作できれば、自然と被リンクが集まりサイトの評価が向上していくでしょう。
しかし、すべてを満たそうとしてコンテンツ制作が滞っては本末転倒なので、上記のいずれかを意識してコンテンツを制作し、以下で紹介する方法を掛け合わせて、被リンク獲得を目指してみてください。
SNSを活用する
自社サイトとSNSを連動させておくことで、SNSユーザーにも自社サイト、コンテンツにアクセスしてもらいやすくなります。拡散力が増し、結果的に被リンク獲得に繋がる可能性が高まります。
相互リンクを交渉する
自社サイトと関連する企業に相互でリンクを貼るよう交渉するのも手法のひとつです。関連性のない企業への交渉は成功したとしても、質の低い被リンク獲得となってしまう可能性があるため注意しましょう。
調査レポートコンテンツを制作する
調査レポートコンテンツは拡散されやすく、被リンク施策に向いているといえます。なぜなら、一次情報を発信できるためです。
調査を実施する際は、調査機関や調査方法、実施人数等の詳細を記載しておくと被リンクを得られやすくなります。
取材記事を制作する
取材記事は、網羅性が求められるSEO記事とは異なり、一次情報や独自情報を掲載できることから、被リンクを得やすいといえます。
ツールやサービス経由で被リンクしてもらう
業界内で役立つツールやサービスを作成するのも、被リンク獲得施策のひとつです。例えば、サブディレクトリで「無料で~~サイトが作成できるツール」をリリースしたとします。
すると、企業のコーポレートサイトにリンク導線が設置されるたびに自社ドメインに被リンクがつく仕組みを構築できます。
ツールやサービスを制作するのにはハードルが高いですが、可能な場合は実施をおすすめします。
プレスリリースを活用する
プレスリリースの配信サービスで各メディアにプレスリリースを届けるのも被リンク施策のひとつです。プレスリリースはその性質上、多くのユーザーの目に触れる機会が多く、被リンク獲得に貢献します。
被リンク獲得のポイント:質を考慮する
被リンク獲得を行う際は、被リンクの質を考慮しましょう。低品質な被リンクは、サイトの評価を下げてしまう可能性もあり、SEOに悪影響となることもあります。
被リンクの質とは、具体的に次のようなことを指します。
・サイトとの関連性が高い
・コンテンツの質が良い
・ドメインパワーが強い
・ナチュラルリンクである
たとえば、個人が発信する美容サイトよりも、クリニックや病院などの知見がある人が配信するサイトの方が価値は高いと言えます。被リンクも同じように、どのようなサイトからのリンクであるかが重要となります。
被リンク獲得の注意点
被リンクの獲得方法はいくつかありますが、被リンクの集め方によってはサイトの評価に繋がらない、あるいは評価を落としてしまう場合もあります。ここでは被リンク獲得の注意点をみていきましょう。
・ワードサラダは使わない
・有料リンクは売買しない
ワードサラダは使わない/AIに執筆を任せすぎない
コンテンツを自動的に生成するプログラムをワードサラダといいます。昨今ではAIによる執筆も可能となってきていますが、そろぞれ質が低い文章を生成する可能性が高いです。
質の高い被リンクは、質の高い記事から生まれると考え、ワードサラダは使用せず、AIを活用する際は情報の質や文章に間違いがないかなどチェックしましょう。
有料リンクは売買しない
リンクの売買はGoogleのウェブマスターガイドラインによって禁止されています。そのため、有料リンクを売買すると、ペナルティを受ける可能性があり、SEO評価の下落に繋がります。
有料リンクは売買せず、上質なコンテンツを制作し続け、被リンクを集めるようにしましょう。
被リンク獲得に必要なツール
被リンク施策を実施した後は、どれくらいの被リンクが集まったのか確認を行いましょう。リンク数やリンク元を確認できれば、PDCAを回すのに役立ちます。
ここでは、被リンク獲得にに有効なツールを2つご紹介します。
Google Search Console
1つ目は、Googleが無料で提供するGoogle Search Consoleです。Google Search Consoleでは、Googleでの検索キーワード、表示回数、掲載順位などのSEO対策を行う際に必ず確認する項目に加え、被リンクチェックもできます。
被リンクチェックでは、次のようなものを確認することができます。
・被リンク元
・上位のリンクされているページ
・被リンク元のテキスト
また、不審なサイトからの被リンクはスパムリンクとして、Google Search Console上からリンクを否認することもできます。
Ahrefs
Ahrefsは、被リンクチェックや競合調査、検索ボリュームチェックなどSEOに関する重要な数値をまとめて確認できる有料ツールです。
被リンクチェックでは、自社サイトの被リンクチェックだけではなく競合サイトの被リンクチェックをすることができます。競合サイトが獲得している被リンク数や被リンク元を確認することで、自社サイトの外部対策に役立てることができます。
また、過去に失ったリンクや新たに増えたリンクを確認することもできるため、さまざまな情報をもとに分析できる点も大きな特徴です。
外部対策のサイテーション獲得のポイント
サイテーションは、被リンクよりも獲得しやすいため、取り組みやすい施策です。獲得よりも難易度が低くサイテーションの獲得は、外部対策の中でも比較的取り組みやすい施策となります。ここでは、サイテーション獲得のポイントについて解説していきます。
ここでは、サイテーションを獲得する方法を見ていきましょう
サイテーションを獲得する方法
SNSをはじめなど検索エンジン以外のメディアを活用する
被リンク同様、サイテーションを獲得するには、いかに多くのユーザーにコンテンツを届けられるかがポイントです。
外部対策では、より多くのユーザーにコンテンツを見てもことが前提となります。そのため、検索エンジンという1つのチャネルだけではアプローチできるユーザーの数が限られてしまいます。
特に、Webサイトが上位表示されていない段階では多くの流入を期待することはできません。そのため、SNSなどの検索エンジン以外のメディアを活用することが重要です。
SNSは検索エンジンに比べ拡散性が高いため、より多くのユーザーにコンテンツを配信することができ、サイテーションされる機会が増えます。
検索意図に沿った高品質なコンテンツを作成する
さまざまなメディアを活用し多くの人にコンテンツを届けたとしても、コンテンツの内容がユーザーに刺さらなければ意味がありません。他の人に紹介したくなるようなユーザーのニーズに答えるコンテンツであることが重要です。
そのため、ユーザーの検索ニーズに沿った質の高いコンテンツの作成を心がける必要があります。ユーザーがどのような課題や悩みを持っていて、何を知りたいと思っているかということを考え、それに応えるようなコンテンツ作りが重要です。
内部対策との違い
SEO対策は大きく内部対策と外部対策があり、内部対策はサイトの内部で行う対策になります。外部対策との違いとしては、コントロール性があるということが挙げられます。
内部対策は、Webサイト内部の構造や要素を最適化する施策となるため、自社でコントロールすることができます。具体的な内部対策には次のようなものがあります。
・タグの設定
・XMLサイトマップの作成
・内部リンクの最適化
・パンくずリストの設置
・画像の軽量化
・モバイルファーストインデックスの対応
詳しくはこちらの記事をご参考ください。
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本記事では、SEOの外部施策について解説してきました。被リンクやサイテーション獲得などSEO対策において重要度の高い対策となるため、戦略的に行うことが必要です。
なお、SEO対策は外部対策以外にも行うべきことがあります。以下の記事ではSEO対策について網羅的に紹介しているので、是非参考にしてみてください。