コンテンツマーケティングは、「思うように成果が出ない…」「リソースが足りない!」といった際は外注を検討するのも手です。しかし、外部に任せたところで、上手くいくものなのでしょうか?
この記事では、コンテンツマーケティングの外注を検討しているものの、不安があり踏み込めないという方を対象に、
- そもそも、コンテンツマーケティングは外注して上手くいくのか?
- 外注先を選ぶ際に知っておくべきポイントは?
といった点を解説いたします。
上記の点を押さえることで、コンテンツマーケティングの外注に関する不安を解消させることができます。
コンテンツマーケティングは外注しても良い?
結論から言うと、コンテンツマーケティングは外注しても問題ありません。外注することによって、よりスムーズに成果をあげることも可能です。
ただし、外注するかどうかは、外注した場合のメリットとデメリットを把握したうえで判断するようにしましょう。
外注のメリット
外注した場合のメリットは様々ですが、「自社は主にどんなメリットを享受したいか?」を基準に見るようにすると、外注先のミスマッチを防ぐことができます。
リソースの圧迫を軽減できる
外注すれば、メディアの運用工程の多くを外部のプロに任せられるため、リソースの圧迫を軽減することができます。
コンテンツマーケティングは途方もない工数を要します。企画、コンテンツ作成、数値分析などなど…。コンテンツマーケティングの専門要員であればそれらに専念が可能ですが、他業務との兼任となれば、リソースの確保は容易ではありません。外注であれば、そのネックを解決可能です。
ただし、あくまでも“軽減”だということを忘れないでください。コンテンツマーケティングの方向性を一番理解しているのは、自社のスタッフのはず。メディア施策の成功には、外注先だけでなく社内のリソースも必要不可欠です。
より顧客満足度の高いメディアが構築できる
外注により第三者の視点を加えることで、よりユーザー目線に立った、すなわち顧客ニーズに沿ったコンテンツの拡充が可能です。
自社内でメディアの運用を完結させていると、自社の方針を優先したコンテンツばかりになってしまうことが多々あります。アピールしたいことをただアピールしていても、将来の顧客はメディアに訪れてくれません。
コンテンツマーケティングの成功において、「読者が求めている情報が掲載されているか否か?」は一番大切な要素です。「どういうネタが読者にウケるのかわからない!」「ネタ探しを誰かに手伝ってほしい!」という場合は、ぜひ外注でプロに相談してみましょう。
自社で運用するよりも低コストですむ場合がある
外注したほうが、費用対効果で見た結果として、自社内で完結させるよりも安上がりになる場合があります。
コンテンツマーケティングはその性質上、成果があがるまでに長い時間を要します。暗中模索で挑むとなると、なおのこと時間が必要です。当然、それに伴い自社リソースの消費及び費用が発生します。
コンテンツマーケティングのプロは、最短かつ効率的に成果をあげる方法を日夜研究し、熟知しています。もちろん、それでもすぐに成果が現れるということはありませんが、やみくもに取り組むよりもスムーズに成果をあげることは可能です。
多方面からのアプローチが効果的に行える
外注をすることで、様々な種類のコンテンツで多角的に顧客にアプローチをすることが容易になります。
コンテンツマーケティングは、複数のコンテンツを上手く組み合わせることでその効果が最大限に発揮されます。しかし、その種類は記事、ホワイトペーパー、動画、ウェビナー、メルマガなど多岐にわたるため、全ての手法に精通してプランを構築するのはハードルが高いです。
外注であれば、各コンテンツの活用方法の具体的なアドバイスがもらえるので、見通しの立ったロードマップを楽に策定できます。
専門的なツールの運用を任せられる
コンテンツマーケティングの専門業者は様々なツールの運用に長けています。
コンテンツマーケティングでは『Googleアナリティクス』や『Google Search Console』といったツールを頻繁に使用することになります。しかし、いずれも使いこなせるようになるには実践経験が欠かせません。そのため、コンテンツマーケティング初心者のうちは、それらのツールをフル活用することは難しいです。
外注をすれば、そういったツールの運用をベテランに任せることができます。また、使用方法をレクチャーしてもらうことも可能です。
外注のデメリット
外注の最大のデメリットは言わずもがな「業者によってコンテンツの質が異なる」ですが、ここではより普遍的なデメリットをご紹介します。
方向性の共有に時間がかかる
「こういうコンテンツにしてほしい!」という自社内のイメージを正確に外注先に伝えるには、じっくりと時間をかける必要があります。
いくら相手が専門業者とはいえ、自社の方針の共有がラフすぎると、「記事の文体が柔らかすぎる…」「動画でもっと自社のサービスのことを取り扱ってほしかった…」「ホワイトペーパーの見た目が派手すぎる…」といったズレが起こります。自社の方針を一番理解しているのは自社のスタッフです。あくまでも二人三脚の姿勢を忘れないようにしないと、コンテンツマーケティングは成功しません。
リソース不足により外注を検討する際にも、共有にかかる時間を加味して自社の稼働時間を試算しておく必要があります。
ナレッジが自社内に蓄積しにくい
業者に施策を丸投げしている場合、業者のノウハウがブラックボックス化してしまいます。
自社側の担当者も「何を行ってどういう結果になったのか?」を理解しなければ、継続的な施策は打てません。外注先に委託している領域に関しても、受け身の姿勢にならないように注意する必要があります。
自社による実践が無いからこそ、外注先との交流を密にするなど、ナレッジの蓄積に貪欲になるべきだと言えます。
自社で運用するよりも費用がかかる場合が多い
前述の「外注のメリット」のように例外はあるものの、一般的に外部に発注したほうが必要な費用は多くなります。
自社の社員であれば誰でも知っているような業界知識でも、外部業者は一からリサーチをする必要があるため、その分のコストが発生します。「自社スタッフの作業をそのまま代行してもらうだけだから、安くすむだろう」と外注コストを試算してしまうと、費用感が合わず、上手く施策が打てない場合があります。
「目指すコンテンツは何であれ、再現するためには想像以上にコストがかかる」という前提に立って、外注先に相談する必要があります。
外注先の選定で押さえておくべきポイント
コンテンツマーケティングの外注におけるメリット・デメリットは、「外注をするか悩んでいる!」という場面だけでなく、いざ外注先を選定する際にも重要な指標となります。
以下より、外注で失敗しないために、外注した場合のメリット・デメリットを踏まえたうえで具体的にどこに注意して業者を選定すれば良いのかを解説いたします。
支援内容の違い
コンテンツマーケティングの支援を行っている会社には、いくつかのタイプが存在します。それぞれ、得意領域はもちろんのこと、受注対象も異なるので、各社がどのタイプなのか見極めて、比較・検討することをおすすめいたします。
Webコンテンツ制作がメインの会社
コンテンツの制作に特化した会社が該当します。
記事やホワイトペーパーなどのスピーディーな制作を得意としており、「戦略は自社で用意しており、あとはそれを制作してもらうだけ!」という際にうってつけの外注先です。
コンサルティングがメインの会社
戦略のコンサルティングに特化した会社が該当します。
メディアの立ち上げ経験が豊富で多くのノウハウを持っているため、「コンテンツの制作体制は整っているけれど、コンテンツマーケティングって何をしたら良いのかわからない!」という際に重宝する外注先です。
ツール提供がメインの会社
解析ツールやCMS(コンテンツの管理システム)の提供に特化した会社が該当します。
「自社で施策を完結させたいけれど、サイトの作り方がわからない!」といったケースにオウンドメディア運用向けのCMSを提供してもらえるなど、コンテンツマーケティングの内製化を目指す際に活用したい外注先です。
運営代行がメインの会社
戦略策定からメディアの構築、記事制作やSEO、運用改善までワンストップで行ってくれる会社が該当します。
「コア業務との兼務でコンテンツマーケティングを担当しているから、リソースが足りない!」といった際にぴったりの外注先です。
先述の他の3形態の業務を全て請け負っているため、「何もわからないから、とりあえず相談したい!」という方は、このタイプの会社に相談しても良いかもしれません。
相場
コンテンツマーケティング支援業者の受注価格は幅が広く、また施策によりけりのため、相場の定義が非常に曖昧です。そのため、単に会社ごとの売り出し価格を見比べるのではなく、「このコンテンツに投資するメリットは何か?」「自社で行った場合と比較してどうか?」といった面から相場を把握しておくことをおすすめいたします。
下記記事で各施策の費用感の捉え方を詳しく解説しているので、ご一読いただけると幸いです。
参考ページ:オウンドメディアに必要な費用とは?導入前に押さえておきたいポイント
実績
前述した通り、コンテンツマーケティングを外注できる企業には支援内容の違いがあります。
その中で、自社と同じような分野や課題感を持った企業の実績があるかどうか確認しましょう。
実績を持った企業に依頼する事で、成功までの道筋をイメージしやすくなるでしょう。
コンテンツマーケティングの外注を成功に導くコツ
コンテンツマーケティングを行う目的やKPIを明確にする
ブランディングのために行うのか、リードを獲得するために行うのかなど、コンテンツマーケティングを行う目的を自社内で明確にしておくことで、戦略がブレにくくなったり、外注先との連携がうまくいったりするでしょう。
また、KPIなど細かな目標数字も算段を立てることによって、より現実的な戦略を立てることができることに繋がります。何ををKPIとすべきか分からない方はこちらの記事を参考にしてください!
コンテンツマーケティングの中でもどの業務を外注したいのか決めておく
自社内で対応できる範囲と外注先に依頼したい範囲を事前に棚卸しておきましょう。
コンテンツマーケティングは成果が出るまでに時間がかかるため、
自社で無理なくできる範囲は行うことによって、コストを削減でき、継続して施策を行うことができるようになります。
コンテンツマーケティングに関する知識を付ける
デメリットでもご紹介したように外注するとどうしても自社内でのナレッジが蓄積されにくくなってしまいます。
初めはやり方や戦略がわからないため外注していたとしても、少しずつ知識を蓄え、全て対応できるようになるとコストを削減する事にもつながります。
また、外注先の戦略が正しいのかわかるようになるため、SNSや広告など他のWeb施策との関連性が生まれるようになり、効果を最大限発揮できるようになるでしょう。
まとめ
コンテンツマーケティングを外注する際のポイントは、
- 外注のメリット・デメリットを知っておく
- 何が受注できる会社で、そのコンテンツの相場に見合った価格設定かを見極める
です。
上記を押さえたうえで、外注するべきか、また最適な外注先がどこかを判断するようにしましょう。
「わからないことがある…」「それでもまだ不安…」という際は、コンテンツマーケティング全般を包括的に支援可能かつ実績豊富な弊社に是非お問い合わせくださいませ。