コンテンツマーケティングといえば、記事の制作から数値の解析まで幅広い施策が必要ですが、具体的に何をすればいいのか戸惑う方も多いのではないでしょうか。コンテンツマーケティングの進行ステップは、大きく3つに分けられます。
この記事では、コンテンツマーケティングの基礎について解説します。コンテンツマーケティングが必要な理由を理解したうえで、実際に施策を始めていきましょう。
もくじ
コンテンツマーケティングとは?
コンテンツマーケティングとは、ユーザーに向けて価値のあるコンテンツを制作し、そのコンテンツを必要な人に向けて発信することで、潜在顧客からリード獲得、見込み顧客育成(ナーチャリング)、商品購入までを一貫して行うマーケティング手法のことを指します。
PDCA(計画→実行→評価→改善)を回して継続して行うことが大切で、すぐに効果が出るものではないということを理解しておきましょう。
コンテンツSEOとの違い
コンテンツSEOは、記事やLPなどのコンテンツを配信して、検索エンジンからの自然流入を狙う手法のこと。「コンテンツマーケティングの手法の一つとして、コンテンツSEOがある」ということになります。
コンテンツマーケティングが必要な理由
それでは、なぜコンテンツマーケティングが必要なのでしょうか。続いては、その理由について解説していきます。
スマートフォンの普及
スマートフォンが普及し、いつでも、どこでも、簡単にネットで調べられるようになったことが要因として考えられます。SNSで拡散されやすくなったことも影響しているでしょう。
そのため、ネットで情報(口コミやレビュー)を集め比較し、実物を見ないでネットからそのまま商品購入をする人が増えています。コンテンツマーケティングとしては、LPや体験談記事などを配信することで商品を訴求し、購入までの道筋を作る必要があります。
広告の効果が薄まってきた
ユーザーが直接的な広告を嫌がり、クリック(購入)しなくなってきたことも、コンテンツマーケティングが必要な理由の一つです。
コンテンツマーケティングは、直接的に広告を出すのではなく、ユーザーの心理別にコンテンツを作成・配信するため、コンバージョンに繋がりやすくなっています。
Googleの評価が変わった
Googleの評価基準として、EAT(専門性・権威性・信頼性)が重視されるようになりました。記事の内容はもちろんのこと、「誰が」書いているのかが重要になります。
書きたい記事を量産したり、被リンク対策をばかりを行ったりするのではなく、きちんとユーザーの満足度を高められる記事を配信する必要があります。
メリット・デメリット
続いては、コンテンツマーケティングのメリットとデメリットをご紹介します。
メリット
コンテンツマーケティングは都度費用が発生する広告とは違い、作成したコンテンツが半永久的に残り続けます。そのため、一度作成した記事を公開し続けることで自然に流入やコンバージョンを稼ぐ仕組みが作れます。
ホワイトペーパーの場合は、社内外の資料としても活用できる点もメリットといえるでしょう。
デメリット
コンテンツマーケティングの大きなデメリットとして、成果が出るまでに時間がかかる点が挙げられます。成果を出すためには、定期的なコンテンツの作成・配信が欠かせません。そのため、運用コストがかかってしまいます。
コンテンツマーケティングの進行方向
最後に、実際にコンテンツマーケティングで行うことについてご紹介します。
ステップ1:ペルソナ設計
まずは、ペルソナの設計を行いましょう。ペルソナに合わせたコンテンツ作成を配信することで、CV(コンバージョン)につながります。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
また、ペルソナ設計と同時にCVへの動線設計も行います。自然検索でオウンドメディアに入ってきたユーザーをどうやって商品購入へ遷移させるか考え、実行することで、コンテンツマーケティングの効果をより感じることができるでしょう。
ステップ2:ペルソナに合わせてコンテンツを配信する
配信するコンテンツは、ペルソナによって異なります。潜在顧客にアプローチしたいのであれば、商品に関連するお悩み解決記事を作成したり、商品の比較段階にある人に向けては、事例記事や比較記事などで、商品理解を深めるコンテンツを作成したりします。
コンテンツの種類について、詳しくはこちらの記事で解説しています。
ステップ3:分析と改善
コンテンツを作成し、配信しただけでは、コンテンツマーケティングを行っているとはいえません。アクセスは増えたのか、CVは増えたのか等、現状の数値を解析し、今後のコンテンツ作成や既存記事のリライト、動線設計の改善などを行いましょう。
まとめ
コンテンツマーケティングは、企業のマーケティング手法として欠かせないものになりつつあります。まずは自社の課題を見つめ直して、コンテンツマーケティングを行っていきましょう。